先日、久々に私の最寄りシネコンとなる「MOVIX亀有」まで行ってきましたが大分変化していて驚きました。(距離的には一番近いのですが、総武線ユーザーなので意外と仕事帰りとかだと真逆で面倒なので中々行かないんですよね~)
昨年3月のリニューアル以降シネコンの内装が変わっていたのはもちろん知っていましたが、コンセッションのサービスが色々と時代の先を行く様式となっていました。
MOVIX亀有の内装の新旧
リニューアル前:全体的に暗色(旧MOVIXっぽい)内装床はカーペットとなっていた。
現在:木目調の内装が特徴的(現在のSMTの主流)でカーペットではなくなっている。
1.セルフオーダーシステム
MOVIX亀有すげぇハイテク
— マサじーさん (@mm1996tm050143) 2020年7月28日
注文端末だしドリンクバーだし pic.twitter.com/WpqvS9VA5c
普通のコンセッションでの流れといえば以下のような流れがベター。
- 1列or複数の列となり並ぶ
- 映画館のスタッフと対面でオーダー&会計
- 受け取り
ところがこの映画館のオーダー方法は少し違うんですな。
スタッフと接するのは受け取りのみ!オーダーと会計は気兼ねなくできる。
店員さんの前でいざメニューを確認しようとして注文に時間がかかってしまう、支払いの際に手間取ってしまい時間がかかってしまい気を遣ってしまう・・・なんて経験もあるのではないでしょうか?
この機械では「メニューもしっかり見ることが出来るかつ、自分のペースで注文と会計がすることが出来る」というのは良いですね。(ちなみにMOVIX亀有は”Ario亀有”という7&i系のSC内の映画館なので電子マネー”nanaco”も利用可能)
ただし亀有という土地は高齢者のお客さんも比較的多いので、セルフ化も良いことだけど中々使いこなせない人もいそうなのでそこは今後対応していかないといけないかもしれませんね。
コミュ障にも優しいサービスだ!
本来なら何をオーダーするのか口頭で頼まないといけないので必ず何かしら言葉を発さないと注文もできない。
ところがこのシステムだと「ディスプレイでオーダー&会計→発券番号と引き換えに頼んだものを受け取る」という仕様となっているので最悪スタッフと一言も会話を交わさずにオーダー可能だ。
Withコロナを意識?今後新しいコンセッション様式として普及するかも?
このオーダーシステムは昨年3月のリニューアルの際に導入されたわけではなく、今年2月末に導入された新しいオーダー様式である。ちょうど新型コロナが本格的にヤバいかも?となりだした今となっては既に懐かしい頃の導入ともいえますね。
この様式となったことでコンセッションのスタッフとの対面で接する時間が少なくなるため客側的にも安心ですし、第一に不特定多数の客と接する従業員の飛沫感染リスクが低減されるので今後このシステムが普及していくのではないかと思います。
2.ドリンクバー
最近オープン&リニューアルしたところを中心に「ドリンクバー」方式が導入されているところが結構あります。(ex:109シネマズグランベリーパーク【南町田】/TOHOシネマズ立川立飛など)
このMOVIX亀有も昨年3月のリニューアルの際に導入されたようで大手シネコンとしてドリンクバー導入は初の試みだったようです。
ドリンクバーの料金は400円(税込)と意外と安い?
併設するイトーヨーカドーでペットボトル飲料買ってくるというのはご法度だしなしよ。
一般のシネコンでドリンク(Mサイズ)を購入すると大体350円(税込)ぐらいというのが相場って感じですね。一方の亀有のドリンクバーは400円(税込)である。
上映中1杯しか飲まないのであれば「割高(事実上値上げ)じゃん!」ってわけですが、例えば映画を”鑑賞する前”と”鑑賞後”に計2杯飲めばドリンクバーのない映画館でドリンクを頼むよりもコスパ的には優れている。(前述の通りスーパーで買うというのは考慮しないが)
また時間制限も特になく(最終上映開始後まで)カップを捨てない限り利用可能であるため、貧乏性の人であればそれこそ10杯飲んでも当然文句は言われないのでかなりコスパは良いと言える。(ただしMOVIX亀有は基本的に長居できる場所が少ないので大前提に優雅に飲むスペースがあるのかという疑問はあるが。)
※ちなみに同様にドリンクバーが導入されている109シネマズグランベリーパークはポイント会員限定のラウンジがあるので恥さえ捨てれば結構長居が可能です。(東京の端から端の移動なので中々行けませんがお気に入りのシネコンの1つです)
ドリンクバーは飲み放題なわけだけどシネコン側は元取れるの?
1杯→飲み放題となるため観客的には良いけど逆にシネコン側は利益出ているの?と思う人も中にはいるかもしれない。
・・・ところがどっこい、あくまで私が調べる限り実際はドリンクの原価は相当安いらしくボロ儲けらしい。あくまでファミレスの話だと20~30杯ぐらい飲まないと元は取れないらしい。逆に言うとドリンクバーがない映画館はどんだけ儲かっているんだよ!とも思える。
さらにドリンクバーは観客自らが操作するので、映画館スタッフの人件費削減にもつながるわけであるので経営側にしてみれば如何に合理的であるかがよく分かるでしょう。
おまけ:今回私が見てきた作品は・・・
今回観てきたのは「劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン」です。本当は新宿ピカデリーで観ようかなと思いましたが良い時間に良い箱でやってなかったもんで今回は久々に最寄りの亀有まで足運んでみた感じです。
不謹慎にも例の悲惨な事件で名前を知った人も多いであろう「京都アニメーション」最新作となる劇場版アニメです。(元々昨年公開予定だったが事件とコロナ禍で延期となっている)
私もぶっちゃけ君の名は。の代わりに観た「蟹の形(聲の形)」ぐらいしか京アニ作品は観たことはないまさに「ニワカ」ですが、実際に公開することが出来ただけでも本当に良かったと思います。
元々このシリーズはテレビアニメ版があり他にも劇場版として外伝があるようですが、アベンジャーズを”インフィニティ・ウォー”(第3作目)から観に行くような怖いもの知らずの私は初見で突撃しに行きました。
初見でも話は理解できるけど、楽しめるかは人次第かも。
○ateHFの劇場版みたいな初見殺しの作品でなく、過去の出来事などはしっかり説明されている初見にも優しい親切な作りなので復習してなくてもなんとなく理解は出来ます。ただその辺知ってりゃもっと面白かったんだろうなとはやはり感じましたね。
「涼宮ハルヒ」「ユーフォ」等と同じ京アニ作品なんで萌え要素も十分にありますが、その系統のアニメ好きでなくても観やすい作品かなとは感じます。
作画を観に行くためだけに2回目観てもいいぐらい綺麗だ。
なんといっても個人的に気になったのは邦画アニメとしては珍しいシネスコサイズ(アスペクト比2.35:1)で制作されていることです。大体アニメはビスタビジョンサイズ(アスペクト比1.85:1)のことが多いですからね。
そしてなんといっても作画が本当に綺麗です。正直前回観に行った蟹は何とも思わなかったですけどこの作品に関しては本当にこの作画を見るためだけに2回目観に行ってもいいなと思うほど。
それゆえあのスタジオ放火事件で数多のスタッフが失われたと思うと第三者ながらに胸が痛みますね・・・。悪い意味ではなく元々どちらかというと悲しい展開のストーリーの作品ですが、不謹慎ながら例の事件を思い浮かべるとその悲しみが倍増するといっても過言ではないです。
あまり思い入れのない私でさえこういう感情が出るのですから、エンドロールで泣いていらした方も結構いましたが悲しみと怒りが込み上げてきたのだろうなと察します。