ずいぶん前にTOHOシネマズ『プレミアスクリーン』というものを紹介しました。簡単に言えばワケあって通常料金にもかかわらずリクライニングシートが完備しており、お得に映画を見られるスクリーンとして紹介させていただきました。
しかしながらそんな美味い話も長々と続くこともなく座席の更新に合わせて通常スクリーンへと改装されてプレミアスクリーンも徐々に淘汰されつつあります。
※以下リンクのプレミアスクリーン導入劇場も最新のものに更新させていただきました。
しかしTOHOシネマズで淘汰されつつある『プレミアスクリーン』の意向を取り入れて順次採用しているライバルチェーンがあります。それがイオンシネマ『グランシアター』です。
『グランシアター』は絶滅どころか全国に続々展開中!
グランシアターはイオンシネマ新規オープン館を中心にほぼ確実に採用されています。正直言ってしまえばイオンシネマは都心部というよりは地方・大都市郊外の出店が中心なのでこの「グランシアター」のようなサービスが続々展開されるとはかなり意外でした。
そもそもTOHOシネマズで「プレミアスクリーン」が淘汰されているワケは?
画像引用:TOHOシネマズ 新宿:施設紹介 || TOHOシネマズ (tohotheater.jp)
TOHOシネマズの「プレミアスクリーン」は前述のとおり年々減少しており、数年後にはおそらく全滅していることでしょう。絶滅しつつある理由は割と簡単でスクリーン全体を追加料金を要する座席にするのではなく、スクリーンの一部を追加料金を要するプレミアシートにするという方針に移行しているからです。実際の例として「プレミアラグジュアリーシート(+3,000円)」「プレミアボックスシート(+1,000円)」などが挙げられます。
従来のプレミアスクリーンでの上映だと鑑賞料金が高いからということで鑑賞を躊躇ってしまう人もいたでしょうから機会損失が多くなってしまうのに対して、スクリーンの一部にプレミアシートにしたのであれば満席になってしまうなどでなければ通常の座席を選ぶという方法もありますから機会損失は減るといえるでしょう。
イオンシネマ『グランシアター』は21年9月現在、6館に採用。
「グランシアター」は2014年にオープンしたイオンシネマ岡山を皮切りにサービスが開始しました。この映画館の場合は岡山といっても岡山駅前一等地という好立地なこともあって需要があると見越して導入されたのもあるでしょう。
その後、シアタス調布(東京)、新利府(宮城)、シアタス心斎橋(大阪)、川口(埼玉)、白山(石川)と都市部もあれば郊外にも導入しており、特に郊外の場合はファミリー層が中心となってきますので大分強気だなと思います。
岡山の「グランシアター」
【1/11放送「マツコ&有吉の怒り新党」で
— イオンシネマ岡山~☀🍑桃太郎の晴れの国🍑☀~ (@acokayama) 2017年1月12日
当館のグランシアターが紹介されました!】
☆★全国で岡山だけ!グランシアター稼働中★☆
マツコさんにもゆっくり鑑賞いただけるフルリクライニングシート完備!
ワンドリンクも付きますので、是非一度ご利用下さい! pic.twitter.com/eiCUWUVfLc
- 鑑賞料金:2500円(ワンドリンクサービス付き)
- 全席リクライニングシート完備
- 専用ラウンジあり
岡山グランシアター|イオンシネマ (aeoncinema.com)
シアタス調布の「グランシアター」
足を伸ばして映画鑑賞!次世代型シネコンが調布に誕生https://t.co/MYH5Z7rtLr#トリエ京王調布 #シアタス調布 #映画 #イオン #グランシアター #座席 #4DX pic.twitter.com/hhXsWUZGI8
— シネマカフェcinemacafe.net (@cinema_cafe) 2017年9月29日
- 鑑賞料金:3000円(ワンドリンクサービス付き)
- 全席リクライニングシート完備
調布には岡山のような専用ラウンジはないようですね。また郊外とはいえ東京なので若干料金も高め。
ただTOHOシネマズの「プレミアラグジュアリーシート(+3000円)」と違ってワンドリンクサービスあるので多少は良心的?(あっちは更に都心一等地なので場所代もあるでしょうが)
調布グランシアター|イオンシネマ (aeoncinema.com)
新利府の「グランシアター」
- 鑑賞料金:2500円(ワンドリンクサービス付き)
- 電動リクライニングシート完備
- スピーカーシステムにJBL社「スカルプテッドサラウンド」を採用
- 「パーテーション」「抗菌加工」など感染対策を徹底
新利府はコロナ禍以降にオープンした映画館ということで防疫対策が至るところに施されています。
新利府グランシアター|イオンシネマ (aeoncinema.com)
シアタス心斎橋の「グランシアター」
心斎橋PARCOにオープンした映画館、シアタス心斎橋のグランシアターがヤバい件。9席しかなく、全てがリクライニングシート。靴を脱いで、超リラックスしながら映画を観れる。それに加え、サウンドもめちゃくちゃ良い。久しぶりに『ボヘミアン・ラプソディ』を観ましたが、贅沢で最高の映画体験でした。 pic.twitter.com/AY8k1TvWKP
— 加藤るみ (@kato_rumi0309) 2021年3月18日
元々の平均キャパが少ないかつイオンシネマとしては希少な都心一等地に出店した映画館ということもあってグランシアターも9席しかないかなりプレミア感が凄い仕様です。
心斎橋グランシアター|イオンシネマ (aeoncinema.com)
川口の「グランシアター」
5月開業「イオンシネマ川口」。最上級グランシアターやULTIRA導入 https://t.co/kdAk54WbMg pic.twitter.com/kHrQx2yBqN
— AV Watch (@avwatch) 2021年4月14日
- 鑑賞料金:2500円(ワンドリンクサービス付き)
- 電動リクライニングシート完備
- 「パーテーション」「抗菌加工」など感染対策を徹底
川口グランシアター|イオンシネマ (aeoncinema.com)
白山の「グランシアター」
✨イオンシネマ白山グランドオープン(予定)まで✨
— イオンシネマ白山【7月19日(月)グランドオープン】 (@ac_hakusan) 2021年7月15日
あと・・・
4日‼️‼️
※スクリーンへつづく通路より
画面ひだりはグランシアター入口です! pic.twitter.com/JMkU72YzsS
- 鑑賞料金:2500円(ワンドリンクサービス付き)
- 電動リクライニングシート完備
- 「パーテーション」「抗菌加工」など感染対策を徹底
白山グランシアター|イオンシネマ (aeoncinema.com)
一概にグランシアターといっても個性がそれぞれある感じですが、専用ラウンジ付きで鑑賞料金も他と比べてお安めな「岡山」がダントツのコスパという意味では光ってますね。
でも定価(1900円)+ドリンク付けると通常の座席でもこれぐらい行くので案外ものすごい高いという訳でもないような気はしますね。
さいごに
これだけ紹介してきた私、実はイオンシネマが近所に全くないのでグランシアターも当然利用したことないのですが、近所にできてグランシアターが出来た暁にはぜひ利用してみたいですね。
TOHOシネマズとはあえて真逆の方針を打ち出してきたイオンシネマの「グランシアター」の今後の展開にも注目していきたいところです。