映画好きの気まぐれ日記

映画館について気分で色々書いてます。連日更新もあれば全く更新しない時期がありますのでご承知おきを。

「TOHOシネマズ高槻」という黒船襲来?もわずか3年で姿を消した曰くつきの映画館。

まあ個人的に大阪府高槻市というと、月曜から夜ふかしを毎週見てるので関ジャニ∞村上の出身地であったり昨年の衆議院選挙で大荒れした某生コンさんの本拠地のイメージが強いですが、そんな高槻に中々興味深い経緯でオープンした映画館がありました。それが

TOHOシネマズ高槻(現:高槻アレックスシネマ)

です。

 

元々TOHOシネマズはオープンする予定はなかった?

なお、あくまでネットの情報を引用してきただけなので正確な情報かは分かりません

参考程度に見ていただければいいなと思います。

https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/7/7e/Takatsuki_st01s3300.jpg/300px-Takatsuki_st01s3300.jpg

アレックスシネマ - Wikipedia

 

元々高槻市内ではジョイプラザという地場系の資本によるシネコンが2000年に「高槻シネマルート170」という映画館をオープンしていました。

そんな高槻市内に黒船の如く現れたのが、英国資本のヴァージングループによるヴァージンシネマズ(以下、VC)」です。このVCがJR高槻駅前の商業施設「アクトアモーレ」にシネコンを出店することを決定したわけです。

当然「高槻シネマルート170」率いるジョイプラザにとって同じ商圏に新たなシネコンができるというのは大きな脅威となるわけです。

一方でアクトアモーレへのシネコン出店決定と同時に、2003年4月にヴァージンシネマズ東宝によって買収され「TOHOシネマズ」となります。当然買収したとはいえ会社としての方針は異なります。VCは乗り気だったものの、買収した東宝は既に他社のシネコンが出店していたこともあり高槻への出店は全く考えていなかったようです。

とはいえ映画館自体は既に買収したVCが完成させてしまっていたのでこのまま営業しないのももったいないでしょう、ということで2004年2月に「TOHOシネマズ高槻」としてオープンさせました。まあ東宝にしてみれば言い方は悪いですが、VCの負の遺産という腫れ物扱いみたいなところはあったのでしょう。

 

わずか3年でTOHOシネマズ撤退、経営譲渡へ

元々出店を考えていなかったTOHOシネマズということもあり、2007年6月末に東宝とジョイプラザの協議を経て「高槻シネマルート170の閉館」「TOHOシネマズの撤退かつジョイプラザの運営による高槻ロコ9シネマとして再開館」ということになりました。

まあ推測の域を出ないですが、東宝としては渋々出店したうえ思った以上に観客動員が伸びなかったのでさっさと経営譲渡して運営から手を引きたかったという思惑もあったのかもしれませんね。TOHOシネマズ高槻はわずか3年強で幕を閉じました。恐らく同ブランドとオープンした映画館としては恐らく最も短命ではないでしょうかね。

ということでそんなTOHOシネマズ高槻の後継として、既存の高槻シネマルート170を閉館させたジョイプラザ運営による「高槻ロコ9シネマ」として新装開店しました。

 

ジョイプラザが映画館事業から撤退

しかしながら「高槻ロコ9シネマ」も長続きはせず、2010年9月に閉館となります。営業期間としてはこちらも3年強なのでTOHOシネマズ時代とあまり変わりないでしょうか。

TOHOシネマズが見切り付けて撤退したぐらいですのでやはり思うように動員できなかったということも想像は出来そうですね。

その後ジョイプラザは同市内で2スクリーンのみ持つミニシアターも運営していましたがこちらも閉館させて映画館事業からは正式に撤退しました。

 

3社目のアレックスシネマへ

とはいえ、この映画館自体は近代の本格的なシネコンですから後継も見つかり今度は滋賀県中心に出店していた「アレックスシネマ」が運営を引き継ぎ、2010年9月に「高槻アレックスシネマ」として再開館することになりました。なお2022年3月現在もこのアレックスシネマが営業していますので約11年半と一番長続きしてますねw

なお、このアレックスシネマ5つの映画館を運営しているのですがそのうち3つが東宝による経営譲渡で運営しているサイト(浜大津鯖江、高槻)で、高槻以外は直接東宝から譲り受けた映画館なので、高槻も最終的にアレックスシネマが引き継ぐ運命だったかもしれませんね。

私自身は大阪在住ではないので馴染みはないですが、今後とも末永い営業を続けていけると良いなと思います。

 

参考文献

文化通信.com - TOHOシネマズ高槻、営業権譲渡の理由 (archive.org)

元ヴァージンシネマズだけどヴァージンシネマズじゃない?複雑な経緯を持つTOHOシネマズ六本木ヒルズ。

首都圏在住の方で映画の舞台挨拶などにしばしば行く人であればお世話になったこともあるであろう「TOHOシネマズ六本木ヒルズ

まあ元々この映画館はTOHOシネマズという名前ではなかったのですがご存じの方も中にはいるでしょうかね。

 

シネコン黎明期に開館した都心一等地の映画館

https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/d/df/TOHO_Cinemas_Roppongi_Hills_201306.jpg/420px-TOHO_Cinemas_Roppongi_Hills_201306.jpg

六本木ヒルズ - Wikipedia

 

元々この映画館は主題にもある通りヴァージンシネマズ六本木ヒルズという名前の映画館で2003年4月25日にオープンしました。その名前の通りヴァージングループ(英国)が手掛けるシネコンチェーンとして日本国内でも展開していました。

この当時は郊外や地方でシネマコンプレックスという業態がようやく普及しだしたころで、まだまだ都心部では新宿コマ劇場日劇といった従来型の映画館が活躍していた時代なので当時としては山手線の内側にある本格的なシネコンの数少ない1つと言えるでしょう。

 

ところが2003年4月上旬に東宝に買収されたことでヴァージンシネマズ『TOHOシネマズ』という会社になりました。ここで疑問点として挙がるのはこの買収より後に開業する六本木ヒルズが旧ブランド名であるヴァージンシネマズを冠してオープンしているのです。ということで

TOHOシネマズが経営する「ヴァージンシネマズ

という訳分からんことになっていたわけです。

まあ考えれば分かることですが、東宝による買収の直後の開館予定だったので「TOHOシネマズ」にブランド名を変更するのが間に合わなかったというのが考えられるところでしょう。

 

なおその後開業する川崎(2003年9月)、高槻(2004年2月/現在の高槻アレックスシネマ)あたりまでは少なくとも買収される前のヴァージングループが出店を考えていたエリアでしょうが東宝による買収後のオープンだったので「TOHOシネマズ」というブランドで開館しています。

(高槻は中々興味深い経緯でオープンしているので近々に書ければいいなと思います)

 

 

開業当初はTOHOシネマズのなかでも別格の扱いの映画館?

今でこそ他のTOHOシネマズとなんら変わりない六本木ヒルズですが、数年前まではかなり異色のTOHOシネマズといえるサイトだったでしょう。

元々立地が立地なのでハリウッド作品などでは海外からキャストを招いて舞台挨拶するにも環境が整った六本木ヒルズで行うことがほとんどであったりかなり他の映画館とは異色の存在とはいえるでしょう。

1)1か月間フリーパスポート

例えば現在はないサービスではありますが、シネマイレージ会員向けに「1か月間ほぼすべての作品が見放題となるパスポート」という景品がありました。

このパスポートを交換するためには6000マイル(TOHOシネマズで映画を6000分見る必要がある)が必要でした。このパスポートは基本的にどのTOHOシネマズでも利用可能でしたが六本木ヒルズのみ使用不可という措置が取られていました。(六本木ヒルズでも利用可能のフリーパスは9000マイルが必要)

最近でこそ東京都心部の至る所にあるTOHOシネマズなので六本木ヒルズで利用可能のフリーパスポートをわざわざ取得するのはアホくさい話ではありましたが、2000年代は東京都心部のTOHOシネマズが六本木ヒルズ以外ほぼ皆無だったのでその名残もあるとはいえるでしょう。

2)グッズ・売店

グッズや売店も現在でこそ他と一緒ですが、当初は他のTOHOシネマズと比較して4~5割ほど割高の価格設定をとっておりかなり異色の映画館と言えたでしょう。ただでさえ物販は元が結構良い値段しますので結構大きいですよね。1000円のパンフレットだったら1400~1500円ってことですもんね、結構大きいですな。

3)ロビー

https://www.tohotheater.jp/theater/images/rh-robi345.jpg

TOHOシネマズ 六本木ヒルズ:施設紹介 || TOHOシネマズ (tohotheater.jp)

 

1回行ったらあまり忘れないであろう内装も特徴的です。

まずエントランスを抜けると映画館にもかかわらずいきなり人口の滝がお出迎えをする。そして二層式のシネコンですが、上層のシアターへ向かう途中には特徴的な通路や宇宙船のようなインパクト強めなロビーが出迎える。

https://live.staticflickr.com/8031/8050547940_259ca064b8_b.jpg

 

まとめ

ヴァージンシネマズは航空業界にも携わっていたヴァージングループが手掛ける映画館ということで、開館から約19年が経過する今でも中々凝った内装の映画館として六本木ヒルズは興味深いシネコンだと思います。

私もJR沿線のユーザーなので中々行く機会はないのですが、六本木の街並を楽しみつつ久々に行ってみたいなーと思う映画館ですね。

TOHOシネマズららぽーと福岡はかなり尖った路線へ?新たな試みが勢ぞろい。

本日、TOHOシネマズららぽーと福岡の設備概要が公表されましたが、昨年11月にオープンした「セブンパーク天美」よりもかなり独自路線に走っているなあという印象ですね。

 

www.tohotheater.jp

 

Yogibo(ヨギボー)を用いたシートを日本初導入

ビーズソファーなどで知られる『Yogibo(ヨギボー)』をシアター向けにカスタマイズしたシートを国内初導入するようです。NiziUがCMとかやってましたっけね?

そもそも”日本初導入”ってことは海外ではこのようなYogiboを完備したシアターがあるってことですかねえ。

https://cdn.yogibo.jp/upload/middle_image/max/max.jpg

まあこのご時世、お客さんが気になるのは「衛生的に大丈夫なのか?」と思うところもあるでしょうが、多分抗菌仕様にカスタマイズしたり上映回ごとにしっかり消毒はするのでしょうね。

それも気になるところではありますが、正直快適過ぎると寝ちゃう可能性は大ですよね。筆者はたまたま舞台挨拶回が取れたということもあり「ペット2」という作品をリクライニング完備のプレミアラグジュアリーシートで見たことがあるのですが見事に作品鑑賞中に爆睡したので、快適過ぎると爆睡してそれはそれで意味ないので悪魔的なシートだなと思っちゃいますね。

 

このシートを見て思い出すのが...

https://ttcg.jp/images/lets_tokorozawa-theater-servicetheater-01.png

映画館のご案内 | 新所沢レッツシネパーク (ttcg.jp)

このYogiboのシートを見て「新所沢レッツシネパーク」のシートを思い出した映画好きも多いでしょうね。まあ私も行ったことはないんですけどね。

ただし今回のららぽーと福岡のYogiboとは異なり、こちらは大人数で利用する前提なのでコンセプトは少し異なるでしょうけどね。

 

九州初のモバイルチケット導入

現在はインターネットで予約しては発券機でチケットを発券して入場という手間がありますが、その名の通りスマホの画面をかざすだけで入場できるシステムがTOHOシネマズとしては九州初導入されます。

ちなみに九州初?って思った人もいるでしょうが、昨年末にしれっと西新井(東京)に初導入されています。シネマサンシャイン等では本格的に導入されているのでこれはTOHOシネマズでも是非既存の劇場でも順次採用していってほしいですね。

 

Wプレミアムシアター

近年オープンするTOHOシネマズの劇場は独自規格である『プレミアムシアター』を採用するのが必ずと言っていいほど鉄則となっています。定義としては「ラージスクリーン(TCX)」「プレミアシート完備」「プレミアサウンドの3つがコンセプトとなっています。

 

ラージスクリーン(TCX)

TCXはTOHOシネマズの独自規格によるラージスクリーンです。今はしっかり準拠されているのか分からないですが、発足当初の売り文句としては光反射を軽減するためスクリーン内のエクステリアを黒に統一同座席数のTCX非導入スクリーンと比較して画面サイズが120%にUPなどというのがありました。

プレスリリースによると横幅約16mのようでTCXにしては「ちょっと小さめ?」と思いましたが、そもそも座席数がたったの217席しかないので規模を考えれば結構贅沢なスクリーンの張り方なのかもと思えますね。(セブンパーク天美のTCXは275席に対して横幅15.0m)

 

プレミアシート完備

TOHOシネマズのプレミアシートといえば「プレミアラグジュアリーシート(追加料金3,000円)」「プレミアボックスシート(追加料金500~1,000円)」などがありますが、どうやらそれらとは異なる仕様のプレミアシートになりそうですね。セブンパーク天美みたいなシートになりそうですかね?(下記)

https://www.tohotheater.jp/theater/086/images/PremiumCasual_seat.jpg

TOHOシネマズ セブンパーク天美:施設紹介 || TOHOシネマズ (tohotheater.jp)

 

プレミアサウンド

音響監修は過去のTOHOシネマズのプレミアムシアターの例によってアーティストの傍ら音響のエンジニアの一面も持つLOVE PSYCHEDELICONAOKIさんが担当するようです。

スピーカーは池袋のように「カスタムオーダーメイドスピーカー」と「ドルビーアトモス」の二刀流で来るかと思いましたが、そうではない模様。

そもそもドルビーアトモスは最近のTOHOさんが導入する気がないのと近隣のT・ジョイ博多に上位互換の『ドルビーシネマ』があるのも一因でしょうかね。

・ステージスピーカー(大型4Wayメインシステム)
プレミアムシアターの形状に合わせ、高域、中高域、中低域、低域にそれぞれ最新のユニットを最適にカスタムすることで、最良のサウンドを構築します。
※SCREEN 3、4共通

・サブウーハー
ステージスピーカーの低域と音色が揃えられているので、合成された極限に美しい低音が再生できます。音圧を上げても共振せず、パワーロスのない安定した低音再生が可能です。
※SCREEN 3、4共通

・サラウンドスピーカー
SCREEN 3には、大型2Way同軸ドライバーを使用した高耐入力・高出力型2Wayタイプを採用しました。ステージスピーカー並の広い帯域と力感溢れる再生が特徴です。

SCREEN 4には、高域と中域に2Way同軸ドライバー、低域に小型サブベースを使用した3Wayタイプを採用しました。広帯域で微細な音まで再生できるので、リアルな空間演出や空間エフェクトを得意とします。

ぶっちゃけ筋金入りの音響マニアでもないと「??」って感じですよね。正直私も文章で説明されてもスクリーン3と4のスピーカーの違いは分からんですw

まあ言えるのは「音響に気合入れてますよ!」ってことは間違いないでしょう。

  • 日比谷/池袋/セブンパーク天美⇒カスタムオーダーメイドスピーカー
  • 池袋⇒カスタムスピーカー採用ドルビーアトモス
  • 熊本サクラマチ⇒dts-X
  • ららぽーと福岡⇒大型4Wayメインシステム

なお、以下のPDFのプレスリリースにはスピーカーの配置など詳しく記載されているので興味ある方はそちらを参照くださいな。

https://www.tohotheater.jp/news/pressrelease/fukuoka.pdf

 

轟音シアター

近年オープンするTOHOシネマズの劇場ではテンプレートになってきており、サブウーファーのパワーを従来の1.5~2倍にパワーアップさせることで重低音をかなり効かせているのが轟音シアターの売り文句でもありますが、今までと一味違うのはプレミアムシアター並みの音響の気合の入り方をしていそうなところですかね。

サブウーファー以外にもメインスピーカー、サラウンドスピーカーも3wayシステムとなっているようです。

 

まとめ

近隣にIMAXレーザー(ユナイテッド・シネマキャナルシティ13)ドルビーシネマ(T・ジョイ博多)といった名の知れた飛び道具も多いためか、それらと比較するとネームバリュー的には見劣りしますが、従来のTOHOシネマズと比較してもかなり音響には気合と新たな試みが見られる映画館かと思われます。

まあとりあえずモバイルチケットは全国的に順次採用していってほしいですね~。

新金線旅客化は本当に実現するの?課題と個人的な持論。

新金線という路線はご存じでしょうか?...と言われてこれが分かる人は沿線民か鉄ヲタぐらいでしょう。その名前の通り「新小岩」と「金町」を結ぶ貨物専用(保有しているのはJR東日本)の路線です。

すなわち貨物しか通らない路線なのですが、今これを旅客化(一般の人が利用できるように)しようと沿線の葛飾区が本格的に検討しているわけです。

www.yomiuri.co.jp

 

 

 

なぜこの「新金線」の旅客化を本格的に推進しているのか?

https://railproject.tabiris.com/images/shinkinsen2.jpg

引用:新金貨物線旅客化|鉄道計画データベース (tabiris.com)

 

地図を見ていただければ分かるかと思うのですが、東西の鉄道網はJR総武線京成本線「JR常磐線と比較的充実しているのですが、南北を結ぶ鉄道路線京成金町線ぐらいしかないんです。そしてお世辞にも駅から近いとは言えない鉄道空白地帯もかなり存在するわけです。

 

度々旅客化の話題が出るも...

というのも新金線旅客化の話、今に始まったことではないんですよ。というのも貨物線としての機能も「武蔵野線」「京葉線」などといった路線へシフトしているため随分前から貨物需要は大分少なくなっていたこともあって少なくとも四半世紀前ぐらいから度々話は挙がってました。

その証拠に新小岩駅北口周辺には15年前ぐらい前までは「新小岩操車場」という貨車の検車場など結構大きい貨物専用の駅がありましたがかなり規模を縮小して貨物専用の線路を複数持つ(あとは信号など)のみです。現在では新金線を通る貨物も指で数えるほどしか。

 

1)国道6号線水戸街道】の踏切をどうするか?

https://tk.ismcdn.jp/mwimgs/8/4/1140/img_84a376dd63747c7f01d6eafc583c6aa6321161.jpg

引用:葛飾区が熱望「貨物線旅客化」は現実的なのか | ローカル線・公共交通 | 東洋経済オンライン | 社会をよくする経済ニュース (toyokeizai.net)

 

ただ度々話題に挙がっては頓挫するのにも理由があります。この旅客化の最大の課題で争点ともいえるのが国道6号線水戸街道)とクロスする踏切。国道というからには通行量がかなり多い道路で、踏切で電車が通るたびに止めていてはただでさえ酷い渋滞が更に悪化するのは目に見えています。

とはいえどれだけ需要があるのか見えづらい新線構想に踏切を撤廃して「立体化」までしてしまうと総費用が莫大になってしまうのは目に見えています。それこそ旅客化への道が遠のいてしまいます。

 

そこで葛飾区が検討しているのは道路側の信号と連動して電車を通すという方式です。これは東急世田谷線の若林踏切(環状7号線)でも採用されている踏切と道路信号の連動システムで、あくまで「電車が優先ではなく、あくまで車の通行が優先される」というのがポイントです。これで車側の渋滞を抑えるというのが狙いです。

電車側が高頻度に運行するようだとこのシステムはかなり不利(というか遅延の温床になりかねない)ですが「10分間隔ぐらいでの運行であれば立体化せずとも、このシステムを採用するだけでも十分やっていけるのではないか」とは思います。あとは極力踏切を塞がないようにダイヤを組むのに手腕が問われそうですがね。現在はこの踏切周辺は単線ではありますが、それゆえ「複線化は必須」となることは間違いないでしょうね。(新金線は現状全区間が単線ではありますが、複線化する用地は確保されてる)

 

 

2)高砂駅をどうする?

上記の設置予定駅を見てもらうと「高砂駅」というところがあるでしょう。そのすぐ横には京成高砂駅があります。ただ徒歩移動するには若干不便な位置と距離感なのも旅客化の上での課題の1つです。

京成線から総武線新小岩)方面へ乗り換え需要が確保できれば新金線の価値は結構高まることでしょう。しかしながら現状のままだと、京成高砂駅から高砂新駅予定地までは一本道ではないかつ徒歩5~6分とお世辞にも乗り換えやすい駅ではないので、乗り換え需要として見いだせるかというと微妙でしょう。

京成高砂駅を若干西側へ移転する...?

実は京成高砂駅が移転する可能性も100%現実的ではないというわけでもありません。というのもまだ現実的な計画はありませんが、京成の高砂駅が全面的に高架化する計画もありますのでこの機会に西側に若干移転すればこの新駅予定地からも大分近くはなるでしょう。

ただしこちらは駅に隣接する高砂車庫を移転したうえでの話なので、こちらが具体的に決まってない以上はこの駅の全面高架化の話も少なくともあと10年は進まないでしょう。

そして新金線の旅客化が進めば、京成線で今まで都心まで出てくれていた人たちが高砂で乗り換えてしまい、減収につながる可能性も考えられます。京成にとって収益面でマイナスになりかねない計画に都合よく協力してくれるか?ってのが一番の問題ではあるでしょう。

 

 

3)新小岩~金町だけではない?新金線旅客化の壮大な計画も。

今回はあくまで葛飾区が主導している構想なので「新小岩~金町」の区間に限定されていますが、今までには様々な構想も考えられています。

(1)越中島貨物線とつなげて長大な路線へ?

実は新金線の新小岩駅の先も線路でつながっています。どこに繋がっているかというと亀戸駅の南側を経由して遥々越中島貨物駅(東京メトロ東西線の深川車庫の南側)まで繋がっています。その間には「西大島」「北砂」「南砂」など鉄道空白地帯および南北の交通利便が悪い地域がたくさんあります。こちらの場合は越中島貨物を通る江東区と連携していかないといけないのでそう簡単にはいかないでしょうが元々ある路線の再活用なので悪くはない話でしょう。

ただ江東区有楽町線支線(豊住線/豊洲~住吉)に全力なのでこちらに興味があるかは分かりませんがね。また新金線は電化されているのに対し、越中島貨物線は非電化のためこれを実現するにはどちらかに合わせるか、電化および非電化にも対応する客車で対応する必要はあります。

 

(2)金町ではなく水元公園方面へ?

この構想は昨年の葛飾区長候補であった梅田さんという方が案として出していた構想で、金町駅ではなく北の水元方面へ延伸するという計画でした。

しかしながらこの計画は鉄道空白地帯である水元地域の人にとっては恩恵はあるでしょうがそれ以外の恩恵が薄すぎるので現実的ではないでしょう。そしてどのみち水元~金町が結ばれるわけではないので需要も期待できるのか...?少なくとも新小岩寄りの区民ではありますが、私個人的には水元に所用がほぼない...。

ただ考えようによってはさらに北の三郷市の方まで延伸して「三郷中央駅」を経由して「吉川駅」など武蔵野線の駅までを結ぶ構想であればそれなりに需要は得られそうな気はします。というのも三郷市の大部分も鉄道空白地帯がたくさんあるためです。特に三郷市の高洲や戸ヶ崎といった地域はわざわざ金町駅へ出る人も多いようですからね。

ただそこから先は三郷市の協力も必要ですからあくまで妄想に過ぎないですけどね。

②新金線の旅客化について - YouTube

 

 

4)通常の車両じゃないの?LRTで計画予定らしい。

 

https://toyama.visit-town.com/wp/wp-content/uploads/DSC01415-1400x700.jpg

引用:富山市の『路面電車』に乗る前に知りたい9つのコト。 | 観光情報特集「TOYAMA STYLE」 | VISIT富山県 (visit-town.com)

 

ただ旅客化と言ってもどうやら普通の電車で計画しているわけではなく「LRT」で検討しているようです。LRTとは「次世代型路面電車システム」の略で要は路面電車ってことです。

実際日本初のLRTの事例となった富山ライトレール(現:富山地方鉄道富山港線)は元々鉄道の路線であったところをあえて路面電車化して成功させた一つです。

 

個人的には普通の電車の方が汎用性が高いような気も...。

https://news.railway-pressnet.com/wp-content/uploads/2021/08/s-%E2%98%8591_IMG_3110.jpg

引用:宇都宮線・日光線の新型E131系「600番台」公開 3両編成の「1.5M+1.5T」 | 鉄道ニュース【鉄道プレスネット】 (railway-pressnet.com)

 

ただ個人的には新金線旅客化をするならそのまま従来の車両を利用した方がいいのではないかと思います。ただでさえ上記でも触れた水戸街道踏切問題もあることからしょっちゅう踏切を止めていられないうえに路面電車の輸送力となれば中々厳しいことが考えられるでしょう。

まあ総武線常磐線共にそれぞれメインの直通先があるので、新金線からの直通運転は現実的に考えにくいですが、フル規格の方がJR東日本の臨時列車などに用いるなど汎用性は高いかと思います。

個人的にはE131系(上記)みたいな車両で運行するのが理想的かなとは思ったりします。

 

 

5)実際旅客化したらどれぐらいの需要が見込める?

葛飾区としては2019年時点では新金線が実際に旅客化したら「36,000人/日」以上の利用客が見込めるのではないかと想定はしているようです。ちょっと過剰計上し過ぎじゃないとは思わなくもないですが、ある程度需要はあると思います。

小岩~金町のバス路線は日中でも比較的混雑している。

総武線常磐線を結ぶ路線として京成バス・京成タウンバスの運行による新小岩駅綾瀬駅」(新小51)新小岩駅亀有駅」(新小53)小岩駅金町駅」(小55)という系統のバス路線がありますが、比較的本数も多く日中でもそれなりに利用客が多い印象ですが、ネックともいえる点として片道1車線しかない道をひたすら通るため所要時間が結構かかる(渋滞があればなおさら)ということが挙げられます。

あくまで総武線常磐線を行き来したいという人であれば所要時間が恐らく半分程度であろう新金線でも良いかって人もそれなりにいると思います。

とはいえいずれのバス路線も新金線ではカバーしきれないエリアを結構結んでいるので需要が激減するということはないので程よく分散するのではないかと思います。京成バス的にはどれもかなりのドル箱路線なので困ったもんかもしれないですけどね。

 

社会実験路線「新金01」系統も比較的需要はある模様。

そして新金線旅客化の需要がどれだけあるかを検証する目的で新設された社会実験路線「新金01」(新小岩駅金町駅を結ぶバス路線が休日のみ運行しています。実はこれが出来るまでは新小岩~金町を1本で結ぶ手段はありませんでした。

平日は運行していないので何とも言えませんが、少なくとも休日は日中中心に結構乗っている印象でした。

 

総括

まだまだ色々課題はあるでしょうが、無事旅客化にたどり着けると良いと思います。

個人的にはLRTじゃなくてやはりフル規格で開業させた方が良いんじゃないかなとは思ってしまいますけどね。

首都圏のIMAXシアターを勝手に薄口評価してみた。(その2:ユナイテッド・シネマ テラスモール松戸編)

個人的にまとめていたIMAXの記事が伸びているので便乗してIMAXシアター体験レポ・第二弾を書いていきます。

今回は「ユナイテッド・シネマ テラスモール松戸」のIMAXレーザーを薄口評価していきます。

 

 

 

テラスモール松戸はどんなところ?

https://ryutsuu.com/images/2019/10/20191023terrace-1.jpg

引用:テラスモール松戸/目標年商270億円・来館1060万人、全177店開業 | 流通ニュース (ryutsuu.biz)

 

その名前の通り松戸市内にある大型商業施設「テラスモール松戸」内に構えるシネマコンプレックスです。十年近く前までは松戸駅前にも映画館(シネマサンシャインだったかな?)があったのですがそれが閉館してからは松戸市内にはしばらく映画館が全くない状態でした。そして2019年のUC開業で久々に松戸市内に映画館が復活しました。

物凄く大きい商業施設ってわけでもないですが、地元にあったら便利だなって感じの丁度いいサイズのショッピングモールかなって印象ですね。

 

そしてユナイテッド・シネマ テラスモール松戸」は同系列としては2019年10月に開業した最も新しいシネコンです。(ただし今春、秩父に出店予定)

近年オープンするUCの3本の矢ともいえるIMAX「4DX」「ScreenX」を採用しており、地元にあれば申し分ない特殊上映システムも充実した映画館ですね。ただUCは4DXとScreenXを融合した「4DX SCREEN」というシステムがあるにもかかわらず、各々を分けて導入しているのは少し謎ではありますが。

 

 

2019年に開業したご新規のIMAXレーザーのシアターで、スクリーンはかなり大きい。

https://pbs.twimg.com/media/Ea9ILIrU4AAHvbG.jpg

引用:(5) 地雷ふんたー 🍅×7さんはTwitterを使っています 「#AKIRA ユナイテッド・シネマ テラスモール松戸 IMAX 率直な感想。 松戸最強!!松戸最強!!松戸最強!!松戸最強!!松戸最強!!松戸最強!!松戸最強!!松戸最強!!松戸最強!!松戸最強!!松戸最強!!松戸最強!!松戸最強!!松戸最強!!松戸最強!!松戸最強!!松戸最強!!松戸最強!! https://t.co/opriDRVwTo」 / Twitter

 

写真だと分かりづらいですが、スクリーンは首都圏でも屈指のIMAXの名に相応しい巨大サイズです。多分幅20m弱はありそうな感じでした。首都圏では池袋、成田、湘南、品川あたりがデカいとよく言われますが、それに次ぐぐらいの感じに思えます。

プロジェクターも見る人が見れば少しボケていると感じる人もいるようですが、4Kレーザーですし普通の人が見ても違和感が全くないクオリティは保証されているかと思います。

 

これだけの巨大スクリーンに対して爆音で中々良き。

スクリーンが大きいと当然そのシアター自体が大きくなるので音響的にちょっとイマイチだな~と思うことも多いんですよ。ぶっちゃけ日本屈指のスクリーンサイズを誇るグランドシネマサンシャイン池袋IMAXは音響は箱が大きすぎて座席によってムラがあるのでイマイチ(あくまでIMAXシアターの中ではね)と思うんですよ。

ただここのIMAXはシアター自体も結構大きいですが、不快にならない程度の爆音で重低音も身体に響く中々良い感じのパワフルサウンドでした。

ちなみに2019年に開業したIMAXということもあってスピーカーには新型のものが採用されているようです。たしかに気持ち従来のIMAXと迫力が違う気がする?(ニワカw)

 

IMAXは最高だけど、立地は首都圏ワースト級...

個人的には(GTフルサイズ案件)でなければ池袋を越えて満足度はNo.1...と言いたいところなのですが、やはりデメリットもある。

というのは映画館の話ではなく、この「テラスモール松戸」の立地の悪さです。ぶっちゃけ首都圏近郊のIMAXとしては109シネマズ菖蒲に次ぐレベルの立地の悪さでしょう。

 

公共交通機関利用はバス利用がマスト

駅から徒歩で向かうのは一番近い新松戸駅から1.6km(徒歩20分)なので散歩好きでもないとまあ現実的ではないです。同じテラスモールでも辻堂駅直結の「湘南」とはハッキリ言って大違い。

私は八柱からバス利用するつもりでしたが、何を間違えたか一駅隣の常盤平で降りてそこから徒歩25分ぐらいかけて向かいました。さらに常盤平からテラスモール松戸までの直通バスがないんですよね。

仕方なくGoogleマップのルートに沿って歩いて行くと千葉西総合病院から先の道が結構狭くなるかつ地形的な勾配が激しいので常盤平からUC松戸まで徒歩で行くのはあまりお勧めはしませんね。ただし常盤平に限らずどこの駅からもどっかしらで狭い道を通らざるは得なさそうです。

公共交通機関利用なら新松戸・八柱・北小金からのバス利用が無難でしょう。

 

車利用も渋滞が面倒そう

こういう大型商業施設はロードサイドに置いて、端から公共交通機関でのアクセスの利便性は考慮せず車利用に適しているということもありますがここがそうかというと恐らくそうでもなさそう。

というのもテラスモール松戸に面している”けやき通り”という通りは一車線しかない。もう少し北に行けば国道6号線水戸街道)という大通りがあるのでそこまで抜けられれば大丈夫ですが、その道に繋がっている道路がこれしかない。逃げ道がもう1本ぐらいあればなんとかなりそうですが現状は不便といっても過言ではないでしょう。

 

ちなみにこのIMAXで観た作品は...

https://eiga.k-img.com/images/movie/92522/photo/e60fefae3f3b3190.jpg?1637895931

引用:マトリックス レザレクションズ : 作品情報 - 映画.com (eiga.com)

 

約20年ぶりの新作ですが、何事もなく普通に続編として話が進行していたのは鬼やなぁ~と思ってしまいました。前作観ててもいくらなんでも内容覚えてないって...。

まあしっかり予習した人でも賛否両論のようですけどね。

 

 

総評

  • 個人的には今まで行ったIMAXの中ではスクリーンおよびサウンドのバランスとしてはNo.1(フルサイズ案件なら池袋だけど)
  • 入口からシアターまでの導線は良い
  • 車の渋滞がひどそう
  • 「テラスモール松戸」立地の悪さはIMAXシアターとしては屈指のワーストレベル(裏を返せば穴場の映画館?)

まあ私の感想としてはこんな感じです。IMAXとしては首都圏屈指のクオリティだと思います。ただその一方で立地の悪さは首都圏でもワースト級です。ただ地元にあれば最高な映画館ではあると思います。

ドラゴンクエスト「序曲」はナンバリングごとに地味に少し違う?

明けましておめでとうございます。2021年はあまり充実した生活ではなかったというかあっけなく終わってしまった雰囲気ですが、今年はもっと充実した1年にしていきたいですね。

晦日はなんだかんだ出場歌手にあまり興味持てないなと思いつつ紅白歌合戦を観ちゃいましたね。正直都響による演奏は「序曲」だけだと思ってたので、まさか「そして伝説へ」も演奏していくれるとは思ってもいませんでした。都響によるドラクエのオーケストラコンサートもコロナ禍で長らく開催されていないようですが、いつか行ってみたいですね。

 

 

さて、今回はそんな「序曲」についてちょっと深堀していきますかね。

まあ長年やっている冒険者たちにしてみれば常識みたいなものかもしれませんが、一概に序曲と言ってもナンバリングごとに結構毛色が違ったりするんですよね。

 

 

 

余談:紅白の都響演奏は中々粋な演出であった

 

まさかのファミコンのドット風演出でスタート

 

まぁガチヲタに言わせてみればドラクエではなくFF風のドットやないかいwなどツッコミもあったようですが、いきなりこの演出でおぉとなってしまった人も多いであろう。また地味にファミコン風の音源やMEを使用しているのも中々凝った演出である。

しかし洋ちゃん、勇者だなって言った後に川口春奈からあなたは遊び人でしょ...という辛辣な一言には草。まぁでも遊び人は極めれば賢者になりますからねw

 

指揮者がいない?ここから読み取れる解釈

 

この都響の演奏でちょっと違和感を感じる人もいるのではないだろうか?というのも

この演奏において指揮者がいない

んですよ。カメラの死角に実はいて敢えて名前も載せていないという可能性もあるでしょうが、多分本当に指揮者なしでやったのではないかなと思います。素人目にみると指揮者いなくてもなんとかなるのかなって気もしますが、演奏は出来ても仕切る人がいないことで締りの良くない完成度になってしまうのでやはり指揮者の有無はかなり重要なんですね。

では指揮者なしでどうやって各楽器の演奏を合わせるのか?というと、どうやらコンサートマスター(通称:コンマス)さんがリードして演奏するようですね。実際に指揮者を置かずにコンマスが主導して行う手法もあるようです。今回は矢部さんと山本さんという二人のコンマスさんがリードされていたのではないかなと思います。

すぎやまこういちさんが都響ドラクエオーケストラコンサートで指揮も行われることもしばしばだったので「私たちにとっての指揮者はすぎやまさんしかいない」という永久欠番的な意味合いを込めた、あえて指揮者を設けなかった(というか指揮者としてあそこにすぎやんがきっといる)という都響の粋な演出だったのではないかなと思われます。

 

 

序曲のバリエーションは全10種類!

  • 序曲(I)
  • ドラゴンクエストマーチ(II)
  • ロトのテーマ(III)
  • 序曲(IV)
  • 序曲のマーチ(V)
  • 序曲のマーチ(VI)
  • 序曲のマーチ(VII)
  • 序曲(VIII)
  • 序曲(IX)
  • 序曲(X)
  • 序曲(XI)

さて余談が過ぎましたが、ここから本題へ。

歴代ナンバリングが11作品あるため、序曲も11バージョンあるわけですが、大まかに分類すると3つに分けることができます。なおVとVIの序曲のマーチに関してはほぼ違いがないため事実上同じ曲としてみなされることも多いため、序曲のバリエーションとしては10種類となります。

 

ロトシリーズの序曲(I~III/XI)

上記で大まかに3つに分類することができると言いましたが、その明確な違いとして挙げられるのがイントロの違い。I~IIIは中盤は少し違いますが、イントロに関しては全て同じである。XIはイントロはI~IIIと比較すると少し追加されていますが、ロトシリーズを継承したイントロとなっています。

 

序曲(I)

これが一番最初の作品ですので基本のフォーマットと考えていいでしょう。

ただし交響組曲版は実は4分ある(他は大体2分程度)ので別物と考えてもらってもよいでしょう。1:20~から長年の冒険者たちでもあまり聞き馴染みのない部分になってたりします。(ただIXのダーマ神殿のBGMのアレンジ元ともいえる部分かなとは思います)

これ以降の序曲についてはこの作品と比較していきたいと思います。

 

ドラゴンクエストマーチ(II)

序曲というタイトルではありませんが、IIにおける「序曲」という認識で大丈夫でしょう。マーチということもあり、Iと比較するとメインメロディ2回目が行進曲風にアレンジされているのが特徴ですね。

 

ロトのテーマ(III)

こちらも序曲とは記載されていませんが、IIIにおける「序曲」という認識で間違いないでしょう...と言いたいところですが、元々IIIの場合は容量の関係で他のナンバリングのようにオープニングに採用することが出来なかった(エンディングシーンのみのため)という経緯があるので、「ロトのテーマ=序曲III」かと言われると少し違うかもしれないですね。

ただしこの事例はオリジナルのFC(ファミコン)版のみで、以降のリメイク作品はオープニング画面がありしっかりロトのテーマが使用されています。

 

序曲(XI)

そして1988年の「III」のリリースから約30年後の2017年に「XI」の序曲が久々にロトシリーズの序曲となっています。

冒頭はアレンジが少し加わっていますが、基本的にはロトシリーズのイントロの系譜といえるでしょう。メインメロディ以降は「X」と同様ですね。

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天空シリーズ+α(IV~VIII)

ロトシリーズのイントロとの違いは出だし(ロトは弦楽器中心、天空は金管楽器中心となっていること)ですね。もしかするとロトシリーズよりも天空シリーズのイントロの方が知っている人が多いかもしれませんね。

 

序曲(IV)

この序曲が天空シリーズにおける基本のフォーマットと考えていいでしょう。

 

序曲のマーチ(V/VI)

ハードなどによって差はあるとはいえ、VとVIの序曲は一応ほぼ同一曲として取り扱われます。

IVと比較して「マーチ」ということで行進曲風にアレンジされているのが特徴です。

 

序曲のマーチ(VII)

VとVIとほぼ同一曲ですが、微妙にスネアドラムやパーカッションが違うようです。(Wikipedia情報ですみません)私個人的にはほぼ違いは分かりませんでした。

 

序曲(VIII)

前半「序曲のマーチ(V~VII)」、後半「序曲(IV)」という感じの配分となっています。

 

 

第三シリーズ(IX/X)

イントロはロトシリーズ(I~III)、天空シリーズ+α(IV~VIII)とは別のものへ刷新されました。

 

序曲(IX)

前述のとおりイントロは刷新されています。メインメロディ以降は「序曲VIII」に準じた構成となっています。

 

序曲(X)

イントロとメインメロディの合間にドラムやトランペットによるアレンジ部分が加わっています。メインメロディ以降は「序曲のマーチ(V~VII)」に準じた構成となっています。

 

 

さいごに:序曲の比較用動画などはこちらもご参考に

同じナンバリングでもハードや交響組曲とではまた少し違う曲に感じたりすることもあるので、興味がある方は同じ「序曲○」でもハードによって聞き分けてみたりするのも面白いかもしれませんね。

 

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紅白の演奏で興味を持った人におすすめしたい「ドラゴンクエスト」名BGM11選!

今回のNHK紅白歌合戦で特別枠として、ドラゴンクエストの楽曲(多分序曲?)映画鬼滅の刃主題歌の「炎」新世紀エヴァンゲリオン主題歌「残酷な天使のテーゼ東京都交響楽団都響)』の演奏で披露するようです。

https://www.tmso.or.jp/common/img/img-social.png

引用:東京都交響楽団 (tmso.or.jp)

 

 

ってなわけで今回は

完全にフライング

ですが、興味を持った方にもっと知っていただきたいので個人的におすすめしたい珠玉のBGM11選を今年最後の締めくくりとして書きました。

 

 

 

まえがき:NHKにはN響もいるのになぜ今回「東京都交響楽団」が担当することになったのか?

https://emo.or.jp/notice/080306nhk/images/head.jpg

引用:財団主催・共催事業|NHK交響楽団 キンボー・イシイ=エトウ(指揮) アレクサンドル・メルニコフ(ピアノ) (emo.or.jp)

 

あまりドラクエのBGM云々を知らない人だとNHKでやるのにNHK交響楽団N響)」じゃないんだ~と不思議に思った人もいるかもしれません、ましてやドラクエBGM関連を知っているファンならなおさら疑問には思ったでしょうね。

というのも実は一番最初の方のドラクエのBGM(交響組曲版)はまさにN響が演奏を担当していた時期もありました。今でもドラクエのオケはN響に限る!という根強いファンはそれなりにいますね。なおN響の後はロンドンフィルハーモニー管弦楽団を経て、今回紅白で演奏を担当する『東京都交響楽団都響)』が現在のドラクエ交響組曲版などの演奏を担当しています。

すぎやまさんが相当都響を気に入られていたようで、勝手も知っているということで今回はN響ではなく都響が担当することになったんでしょうね。

 

ということで前置きが気が長くなりましたが、ちょっと興味を持ったという人におすすめしたい珠玉のBGMを11曲セレクトしました。マイナーなのを探そうとしたゆえにナンバリングに差があるのはご愛嬌でお願いします。

 

 

1.遥かなる旅路DQ2

おそらく果てしなき世界の方が有名だと思いますが個人的にはこっちの方が好み。

というのもこの曲、パーティが2人にならないと流れないという条件付きのBGMなんですよね。

すけさんがぶっ倒れてムーンブルク王女と一緒に旅をしたときの印象がよくあります。

 

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2.回想(DQ3

初登場は3のスーパーファミコン(リメイク)版ですが、11のあるシーンで使われてそちらの印象が強い人も多いのではなかろうか?(私だw)

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3.海図を広げて(DQ4

船のBGMとしては初登場の4だけでなく、9や11にも使われている名曲。

4はファミコン(FC)ですがオーケストラ版とは曲の印象が結構違うので興味がある方はそちらもぜひ。

 

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4.敢然と立ち向かう(DQ6

ドラクエ6の中ボス「ムドー(本気モード)」の戦闘BGMですが、あまりの名曲過ぎて11でも良いシーンでたびたび登場。

あまりの強さと曲が壮大過ぎてムドーをラスボスと勘違いした人も結構いたとか。

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5.失われた世界(DQ7

https://lh3.googleusercontent.com/proxy/-ZSWwcQhtyCKW3u7gh_kPXNi6UZ0u7nkyRB1ViLS_rxugj9_Rn_XLrO9Mf4zYfS6PbAs3biwpNTlOi5Ae0sREXa3FT53GC5R01hqhIdEhMDD64euwV9NeQz3hu5oNGg

引用:ドラゴンクエストⅦのゲーム概要 - ドラゴンクエストVII エデンの戦士たち 公式プロモーションサイト (dragonquest.jp)

 

ドラクエ7の「石板の中」の方のフィールド曲ですね。

なんとも悲しげな虚無な感じが好きです。

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6.遥かなる空の彼方へ(DQ7

https://assets.st-note.com/production/uploads/images/40023153/picture_pc_1fb0e22a35a8c0c7ab71424540d5d8ba.png?width=800

引用:うろおぼ絵【7日目】ドラクエ7の飛行石|名無しのセミ|note

 

冒険者たちなら知ってて当然ともいえるベターな曲おおぞらをとぶDQ3)』でも良かったのですが、今回はあえてマイナーなこっちの曲をセレクト。この曲も隠れた名曲だと思います。

ドラクエ7の飛空石(蔑称:ジャガイモ)に乗っている際に流れる壮大な曲ですね。

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7.この想いを...(DQ8

https://game-cap.com/dq8/phot/043.JPG

引用:トロデーン城 - ドラクエ8 攻略 Game-Cap

 

ドラクエ8におけるいわゆる”鎮魂歌(レクイエム)”ですね。悲哀感がかなり凄いですね、ただ曲調はドラクエのレクイエム曲の中ではこれでも少し明るいのでまだそれが救いでしょうかね。4のエレジーアッテムト)とかもっと鬱曲ですからね...。

8のボスでもあるドルマゲスの影響で城全体が茨に包まれており城内にいる人も身体が一部茨になっているというそこそこグロい表現もあります。(今回は掲載はやめました、気になる方は是非ググって)

ちなみに「この想いをハープに乗せて」というハープに合わせた曲もあります。

 

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8.天の祈り(DQ9

http://www.dtm.ac/images/top01.gif

 

冒険者であればドラクエ9の「天使界」でおなじみの曲ですね。

この曲元々もいいですけど、3分過ぎたあたりの転調がズルいですね。

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9.天空の世界(DQ10、正確にはDQMからの逆輸入)

https://lh3.googleusercontent.com/DPxGYWBR8pPRfORmmnfwyNnHDscHpVU5RdiXbVWIRKe2VK2LpngYWlzEgDmhOgOi0Br14KzpLIT9pnDO2E20IJRqrvIUdWA

引用:【イルルカSP】天空の世界の攻略チャートと出現モンスター | ドラクエモンスターズ2 - 神ゲー攻略 (kamigame.jp)

 

実はこの曲、DQ10が初登場ではなく、派生作品「ドラゴンクエストモンスターズ」出身の曲なんですよね。あまりの名曲過ぎてめでたくナンバリング作品に逆輸入された形で、DQ10の曲としてオーケストラ音源もあることかと思われます。

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10.愛のこもれび(DQ11

冒険者なら多分忘れられない”あの”衝撃イベントの後に流れる曲ですね。

個人的にはバイオリンのソロのところが好きですね。

 

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11.過ぎ去りし時を求めてDQ11

ドラクエ8や9のエンディング曲と迷ったのですがこちらにしました。ドラクエ11のエンディングBGMです。といってもこの曲、DQ1~3の名曲をリミックスして構成されたBGMなんですよね。

この5曲で構成されています。ちなみにこの曲に関しては都響公式の演奏動画があるのでそちらを是非。

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※「過ぎ去りし時を求めて」は22:56~

 

おまけ:レクイエム(DQ2

すぎやまこういちさんが亡くなられた際に追悼演奏ということで都響演奏による動画が公式に挙がっていましたのでそちらもぜひ。

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ということであっという間に11曲紹介してしまいました。(元々は全11ナンバリング作品から1つずつ紹介する予定でしたが少し偏りました)

まだまだ紹介したい楽曲もありますが今回はこの辺で。またやる気になればダラダラ紹介していきたいなと思います。