お久しぶりです。お陰様で目玉ともいえるIMAX上映作品が公開すると閲覧数も伸びており様々です。
筆者も多忙であり、ここ2か月で観た映画は「シン・ウルトラマン」「トップガン マーヴェリック」の2作品だけと自称・映画好きとしては情けない状況ですが、どちらもとても面白かったです。特に後者は「ボヘミアン・ラプソディ」以来の熱さや臨場感を感じられておりここ数年で観た作品の中ではトップクラスに入ってきますね。
そんなトップガンですが、IMAXやドルビーシネマ(アトモス)といった有名どころの特殊上映システムも人気ですが「ScreenX」が中々人気のようですね。
とはいえ「ScreenX」を知らない人も多いはず。今回は『ScreenX』について分かりやすく雑学も交えて色々紹介していこうかなと思います。
『ScreenX』とはなんぞや?
引用:日本初!左右の壁にまで映る3面上映“ScreenX”来月上陸へ|シネマトゥデイ (cinematoday.jp)
まあ簡単にいうとスクリーンが前面だけでなく
左右にも付いちゃいました
というスクリーンです。要するに視界に入る部分はほぼ全てスクリーンとなるわけですな。
ちなみに開発したのは『4DX』などで知られる韓国のCJグループのため、2つの特殊上映システムを融合した『4DX SCREEN』なるものもあります、詳細は後々。
導入劇場はたったの...
14館(2023年11月現在)
なお、12月に2劇場新規オープン予定なので16劇場にはなります。
4DX SCREEN(4DX融合スクリーン)
ScreenX
- ユナイテッド・シネマ札幌(北海道札幌市中央区)※23年12月15日導入
- 109シネマズ富谷(宮城県富谷市)※23年12月15日導入
- ユナイテッド・シネマ アクアシティお台場(東京都港区)
- 109シネマズプレミアム新宿(東京都新宿区)
- ユナイテッド・シネマ テラスモール松戸(千葉県松戸市)
- シネマサンシャインかほく(石川県かほく市)
- 109シネマズ明和(三重県多気郡明和町)
- 109シネマズ箕面(大阪府箕面市)
- シネマサンシャイン下関(山口県下関市)
- ユナイテッド・シネマ福岡ももち(福岡県福岡市中央区)
- TOHOシネマズ熊本サクラマチ(熊本県熊本市中央区)
- ユナイテッド・シネマ PARCO CITY 浦添(沖縄県浦添市)
大手シネコンチェーン『ユナイテッド・シネマ(全国5劇場)』『シネマサンシャイン(全国4劇場)』『109シネマズ(全国4劇場)』を中心に展開はしていますが、まあ少ないです。
なんといっても導入エリアが大都市圏に必ずしもあるわけではないというのがまた奇妙なところです。大阪や札幌、名古屋といった都市部にはなく、お隣の姫路や静岡・三重にあるというのも中々謎です。
そしてユナイテッド・シネマに至っては、ScreenXを導入する全ての劇場に「4DX」も導入しているにもかかわらず「4DX SCREEN」としてではなく、なぜか別々に採用しているというのもかなり謎です。
追加料金は...
- ユナイテッド・シネマ(浦添以外):700円
- ユナイテッド・シネマ(浦添のみ):500円
- グランドシネマサンシャイン池袋:600円(4DX SCREENは+1,500円)
- シネマサンシャインららぽーと沼津:500円(4DX SCREENは+1,400円)
- シネマサンシャイン(かほく/下関):500円
- 109シネマズ:500円(4DX SCREENは+1,400円)
- TOHOシネマズ:500円
- アースシネマズ姫路:500円(4DX SCREENは+1,500円)
4DX SCREENだと微々たるものですが4D+ScreenXを単体で見るより若干お得なことが多いです(それでも見ようと思えばもう1本普通にみれるのでやはり高いですがね~)
スクリーンサイズは...
- TOHOシネマズ熊本サクラマチ:6.2×14.8m
- グランドシネマサンシャイン池袋:5.8×13.6m
- シネマサンシャインららぽーと沼津:6.7×12.4m
- シネマサンシャインかほく:5.68×12.70m
- シネマサンシャイン下関:4.9×8.7m
- ユナイテッド・シネマ:全館非公表
- 109シネマズ:全館非公表
- アースシネマズ姫路:非公表
ユナイテッド・シネマは原則非公表のIMAXはもちろん、ScreenXもなぜかスクリーンサイズに関しては非公表となっています。(通常、4Dスクリーンは公表)
ScreenXがなかなか普及しない理由は?
とはいえ、ScreenXがなかなか普及しないのにも理由はもちろん色々あります。あくまで個人的な持論にはなってしまいますが。
1)対応作品が少ない
このScreenXに対応している作品が邦画や低予算の洋画はおろか、ハリウッド大作でもかなり限定されておりかなり少ないのです。最近ではIMAXや4Dには対応する邦画も増えてきましたが、ScreenXに関しては2022年6月現在では1つも制作されておりません。
2)制作の手間がかかる
なぜハリウッド大作でも対応作品が限定されるかということですが、3面スクリーンにするので左右のスクリーンは通常(前面)とは別に映し出す新たな映像を用意する必要があります。
世界的にみてもScreenXは200館程度しかないため邦画でもコスト面で中々IMAXや4D対応作品が増えないのと同様に、ハリウッド作品でもわざわざScreenXに対応させるのはコストがかかるので面倒という事情でスルーされることも屡々でしょう。
3)意外と3面スクリーン状態の時間が短い
私も指で数えるほどではありますが、ScreenXが日本初上陸となった際の杮落とし作品「パイレーツ・オブ・カリビアン」や「フォードVSフェラーリ」をこのスクリーンで見たことがあるのですが、3面スクリーンとなっている時間は体感時間で30分ぐらいで意外と短い印象でした。
4Dだってずっと揺れているわけではないから当然やろ?
と言われたらそうではあるんですが、見応えはあるんですがう~んという感じにもなるんですよね。
4)4DXとの融合で究極のアトラクション型スクリーンに!
...とここまで文句のような形になってしまいましたが、もちろんメリットもありますよ。左右見渡してもスクリーンが広がっているというのはどんなに大きいIMAXシアターでも体感できないので、体験したことない人だと中々新鮮な感じに思えると思います。
そして「4DX SCREEN」の登場でさらにアトラクション感が増して相乗効果も得られるのでScreenXの本領を発揮できるのではないかなと思います。(映画を真剣に見たい人には向かないでしょうけどね)
各映画館特設サイトはこちら
4DX SCREEN
- 4DX SCREEN特設サイト | シネマサンシャイン (cinemasunshine.co.jp)
- 109シネマズ 4DX/ScreenX/4DX Screen | 109CINEMAS 4DX
- 4DX Screen | EarthCinemas