嵐のライブフィルム「ARASHI Anniversary Tour 5×20 FILM “Record of Memories”」が11月26日(金)公開ということが発表されました。そして
『ドルビーシネマ』のみ11月3日(水)先行公開
ということも明かされています。
はて、先行上映は良いけど「ドルビーシネマ」とはなんや?と思ったアラシックの方々も多いはず。
親が嵐ファンなだけの筆者ですが、今回は出来るだけ簡単にドルビーシネマについて紹介していきます。
画像引用:「嵐」ライブフィルム、櫻井翔「5人でこだわってきた」デビュー記念日に先行公開 : 映画ニュース - 映画.com (eiga.com)
- 1)ドルビーシネマとは?
- 2)肝心のドルビーシネマに対応した映画館ってどこにある?
- 3)ドルビーシネマを実際に体験したことがある筆者の感想
- 関連リンク(ドルビーシネマ特設HP&予告&ドルビーシネマデモ映像)
1)ドルビーシネマとは?
画像引用:ドルビーシネマが都内初上陸! 究極の映画体験は何がすごい? - BCN+R (bcnretail.com)
簡単に言えば『IMAX』のようなもの。
といってIMAXが分からない人もいるでしょうから、一言で言えば
通常よりも優れた規格に合格しているクオリティの高いスクリーン
といってもいいでしょう。モンドセレクションみたいなもん?(ちょっと違うか)
ここからは少し細かい話となってきます。
ドルビーアトモスなどでもお馴染み...『ドルビーラボラトリーズ社』が提唱するプレミアムフォーマット
IMAXはその名の通りカナダにある『IMAX社』というところが手掛ける、映像や音響などを独自技術を用いて向上させた特殊上映システムです。そのIMAXを上映できる環境である「IMAXデジタルシアター」もIMAX社が規定したスクリーンや厳しい規格に合格したところでないと上映することは出来ません。
一方のドルビーシネマもやってることはほぼ一緒で、アメリカの『ドルビーラボラトリーズ社』というところが手掛ける、映像や音響などを独自技術を用いて向上させた特殊上映システムです。こちらもIMAX同様に「映像(ドルビービジョン)」「音響(ドルビーアトモス)」に適応しているかつスクリーン内のデザインもドルビー社が規定するエクステリアに統一しないといけないという更に厳しい規格に合格したスクリーンでないと上映することができません。
すなわち両者を簡単に一言で言えば、優良なスクリーンにするためにこれだけ厳しい規格に通過しているスクリーンで観るかつ映像や音響を向上させているので当然良い環境で観られるよね!ってことです。
『ドルビーシネマ』と「ドルビーアトモス」は違うの?
画像引用:デジタルTCX_DOLBYATMOS上映について || TOHOシネマズ (tohotheater.jp)
最近はiPhoneなど最新スマートフォンにも搭載されているので、もしかしたら人によってはドルビーアトモスは聞いたことあるよ!って人もいるかもしれません。
「ドルビーアトモス」を簡単に言うと冗談抜きに「音が動いて聞こえる」という立体音響をウリにしたものです。
でもドルビーシネマとどう違うの?って思った人もいるかもしれません。簡単にこの2つの関係を表すと下のようになります。
「ドルビーアトモス」+「ドルビービジョン」=『ドルビーシネマ』
要するにドルビーアトモスはドルビーシネマを構成する要素の1つってことですね。実際、ドルビーアトモス単体のみ対応しているスクリーンは日本全国見渡してみるとTOHOシネマズやイオンシネマが積極的に採用しているので多かったりします。
ただドルビーシネマの場合は、アトモスよりももう一方の「ドルビービジョン」がより重要になってくるともいえるかもしれません。
「ドルビービジョン」とは?
画像引用:規格を超える4K画質へ、新生「ドルビービジョン」とは?:2014 International CES - ITmedia NEWS
※ちなみに写真はドルビービジョン対応が左側です。明るさの違いが判るでしょうか?
最近では液晶テレビも人気ですが、有機ELテレビというのも結構人気ですね。ドルビービジョンは感覚的には後者に近いです。
HDR(ハイダイナミックレンジ)ともいいますが、通常スクリーンよりも「ドルビービジョン」は輝度(明るさ)の範囲が広いため深い漆黒【本物の黒】からとても明るい色まで表現できるようになりました。このドルビー社によって開発された優れたHDR映像規格を「ドルビービジョン」と定義しています。
超簡単に言えば『ドルビービジョン』は映像が尋常じゃないぐらい綺麗でヤバいぞ!って感じです。ライバルのIMAXも4Kレーザー(IMAXレーザー)を採用していますが映像面では正直ドルビービジョンには敵わないと個人的には感じます(まぁIMAXは別の良さがあるんですけどね)
2)肝心のドルビーシネマに対応した映画館ってどこにある?
- 丸の内ピカデリー【東京】
- MOVIXさいたま【埼玉】
- T・ジョイ横浜【神奈川】
- ミッドランドスクエアシネマ【愛知】
- MOVIX京都【京都】
- 梅田ブルク7【大阪】
- T・ジョイ博多【福岡】
残念ながら2021年9月現在、ドルビーシネマは全国7館しかない。さらにいえばそのうち3館は首都圏、2館は近畿圏にあるので実質全国4エリアにしかないことになります。なかなか観に行くハードルは高いでしょう。
その要因としてこの「ドルビーシネマ」の導入コストが恐らく高い?ことと、ライバルのIMAX社が既に日本国内でも結構シェアを取っているので「ドルビーシネマ」導入に名乗りを上げているチェーンが現状少ないというのも挙げられるでしょう。実際ドルビーシネマ導入している大手チェーンは『松竹マルチプレックスシアターズ(SMT)』『ティ・ジョイ』と松竹系と東映系の2社のみです。
なぜ全国的にも普及しつつあるIMAXではないのか?と思った人もいるかもしれませんが、配給を見ていただければわかります通り今回のライブフィルムは松竹配給である。松竹系の「SMT」はIMAXスクリーンは残念ながら保有していない一方でドルビーシネマを積極的に採用しているチェーンでもあります。...つまりそういうことです。
とはいえIMAXでやらないならもうちょっとドルビーシネマに対応している劇場増やせよ~!って感じはありますけどね。地元のMOVIX亀有とかに出来たら通い詰めるんですけどねえ。
何せ都内初導入した丸の内ピカデリーの作品ラインナップが”大人の事情”で悪すぎるのもドルビーシネマが都内でも中々普及しない要因の1つだとは思いますけどね。丸ピカのテコ入れとはいえこれに関しては完全にSMTの悪手だったと思います。
(簡単にいうと丸の内ピカデリーはシネコン以前の映画館のため、上映作品が大手配給だと松竹&ワーナー映画配給のものしか基本的に上映できない。ディズニーや東宝、東映といった配給作品が原則上映できない)
3)ドルビーシネマを実際に体験したことがある筆者の感想
ドルビーシネマは基本的に私の場合だと都民ではありますが「MOVIXさいたま」「T・ジョイ横浜」まで遠征する形になるので結構面倒ということもあって、今まででも指で数えるほどしか出向いてませんが正直IMAXより結構好きです。都内に作品ラインナップがどうしようもない丸の内ピカデリーしかないのが本当に致命的に痛い。私が今までにドルビーシネマで観たのはこんな感じですが。
中にはアトモス非対応、ドルビービジョンのみ対応という作品もあります。ただそれでもドルビービジョンがかなり仕事しているので見ごたえある価値ある映画鑑賞としてくれるでしょう。
アナ雪2を鑑賞した時の4KHDR処理を施した息を呑むといっても過言ではない映像美は感動は衝撃的でしたね。IMAX(レーザー)でも観たのですがこの時からアニメーション作品はドルビーシネマに限るな!と思うようになってきました。
きっと嵐のライブフィルムも「ドルビーアトモス」によるライブ感、「ドルビービジョン」によるきめ細やかな映像で楽しめるのではないでしょうか?
全国7館しかなく中々大変だとは思いますが、興味がある方は是非「ドルビーシネマ」で鑑賞してみるのもいかが?
関連リンク(ドルビーシネマ特設HP&予告&ドルビーシネマデモ映像)