映画「キングダム」の実写化はなぜ成功した?原作未読の映画好きが勝手に分析。

昨日、金曜ロードショー(今は”金曜ロードSHOW!”が正しいのよう)で放送された映画「キングダム」ですが、昨年興行収入57.3億円を記録する大ヒットを果たしました。そしてこの放送に合わせるように続編が製作されることが決定しています。

漫画の実写化といえばまぁ「大体原作に合っていない」等はじめ批判が半数を超えることが大半だ。それゆえ興行成績もあまり伴わないというのもしばしば。

キングダムも当然ながら原作が大人気漫画ゆえに「合っていない」という意見も多々見受けられますが、その一方で満足した人もとても多かったということは言えるのではないでしょうか。

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1.主人公・信は原作でもあんな感じのキャラ

映画を観てると主人公である「信」というのはあんなに暑苦しい鬱陶しいキャラなのか?はたまた山崎賢人がダメなのか?等といった疑問を持つ人も多かったであろう。私も映画館で観た際にはそう思っていたクチの人間でありました。

しかし調べてみると”信”というキャラはまさにあのようなキャラの人間のようである。なので賛否は当然あると思いますが割と忠実にキャラを再現されていたのではないかと個人的には思います。ザキヤマさんは現在コロナの影響で再放送中のグッドドクターと共にハマり役という作品が出来たのではないかなと個人的には。

 

 

2.一人二役を演じ切った「吉沢亮」と一番のハマり役とも言われる「本郷奏多

昨年度の日本アカデミー賞ではこの作品で最優秀助演男優賞も受賞した吉沢さん。役どころとしては信と共に下僕の身であった「漂」、そんな漂に似ていた国王「エイ政(以下、政)」一人二役を演じた。

政の身代わりとして命を懸けて先陣を切った漂の姿が印象に残っている人も多いのではなかろうか。

特にインパクトを与えた「長澤まさみ」「大沢たかお」(後述)の二人と揃って場を盛り上げた立役者の一人と言っても間違いはないでしょう。

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そして”政”の弟にしてヴィランともいえる「成キョウ」演じる本郷奏多が本作品のなかで原作に忠実で一番のハマり役とも言われており評価も高い。

確かに原作を知らなくても憎たらしさは犇々と伝わってきており、なかなかのハマり役だなというのは素人ながらにも分かります。

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3.圧倒的な演技力と容姿で圧倒した「長澤まさみ」「大沢たかお

この作品について話すうえで特に欠かせないのが評判を上げたのがこの二人だと思う。実はルックスはそこまで評価されてはいないようですが、なんといってもインパクトのある圧倒する姿は観る者の多くの目に焼き付けたと思われる。

 

 

長澤まさみ演じる「楊端和」というキャラは”山の民”を束ねる強く麗しき方である。バリバリの低い声で男性かと思わせといてからマスクを取るとまさかの女性(しかも長澤まさみ)だったという展開は原作未読の人が見たら衝撃でしかない。

そして王宮に乗り込む戦闘服が美脚出まくりかつ強いのですからトドメを刺されて惚れた人も多いはず。

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一方の大沢たかおさん演じる”ンフッ♥”でお馴染みの「王騎(将軍)」というキャラは信が幼少期に見て憧れた”天下の大将軍”である。この王騎という人物に関しては実写化不可能と言われていたほどの難しい役柄でありましたが、似ているか等の賛否はともあれ見事に存在感で圧倒していたので大勝利ともいえよう。どうやら喋り方はアニメ版の王騎の声優を務める小山力也さんに似せているという声もみかけますね。

こないだまで再放送していた「JIN-仁ー」の南方先生からこのオネエ要素が入っていそうなクセのある王騎将軍ですからなんとも振り幅の大きいこと。これはダー子演じる楊端和にも言えることですが・・・。

続編ではこの王騎将軍がもう少し活躍するっぽいので個人的には期待したいですね。続編前提で大活躍するはずだった黒歴史ともいえるジョジョ実写の山岸由花子小松菜奈)みたいにならずに済みそうで良かったです。

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4.クライマックスのキレのある殺陣を見せた役者は誰?

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上記3人の立役者ぶりもこの作品を盛り上げた要因とも言えますが、あのキレのある殺陣を見せたのは誰?というのもしばしば見かける。そんな左慈の役を演じたのが坂口拓さん。

元々この方、海外でも知名度が高いアクション俳優でキレッキレの殺陣などを普段から魅せている方なのです。そんな坂口さんが出演していることもあるのでその前から知っている人にしてみれば「おぉ!」と観てみるきっかけとなる人もいたであろう。

 

 

5.予算は近年の邦画としてはトップクラスの十数億レベル?

ここからはちょっとお金事情について触れていきたいと思います。この作品のプロデューサーである松橋真三さんの話によれば総製作費は「今世紀の日本映画としては一番お金がかかっている。2ケタ億円」と語っている。

すなわち10億円以上はかけているのでしょう。業界に精通しているわけではないので詳しいことは知りませんが、興行成績は製作費の3倍ぐらいを上回るとようやくペイできるという話を聞いたり聞かなかったりなのでそう簡単に続編が決められるというわけではない理由がよく分かります。

どうしてこんな大きなプロジェクトが進行できるようになったかというとスパイダーマンシリーズ”なども手掛けるアメリカの大手配給会社ソニー・コロンビア・ピクチャーズ」の代表の存在が背景にあったからと言われています。この方はタイタニックも手掛けた超大物の方である。

 

ってなわけでこの作品はソニー・ピクチャーズ・エンタテイメント」が配給を行っています。ただしこれだけ気合が入った作品ということもあってか日本最大手の配給会社である東宝も共同配給として協力しています。映画興行を好んで追う者としては不思議なものですが東宝が配給に付いているか否かで結構ヒットの確率が変わってくるものです。

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6.脚本には原作者も参加

脚本は有名な作品も手掛ける黒岩勉氏、また監督の佐藤信氏、そしてこのキングダムの原作者である原泰久氏の3人が手掛ける。

もちろん原作者が関与してるから確実に当たりというわけではないですが、ここはやはりファンとしても信頼は持てる点ではないでしょうかね。 

 

7.それでもなお製作費はハリウッド・中国市場には及ばないが・・・

上記の通り、21世紀に入ってからとしては邦画トップクラスの予算がかかっているこの作品ですが、当然ながらこれでもハリウッド映画や中国大作映画の予算には遠く及ばない。

ハリウッド映画の中でもかなり高額な予算のレベルに入るので流石に極端な例ですが「ムーラン」(実写)の総製作費だけで日本円にして約300億円とも言われています。すなわち全世界で1000億円ぐらい興行を挙げないとディズニー的には赤字なのではとも予想することが出来ます。

そしてハリウッドの映画市場に迫る勢いで将来的には抜くのではとも予想される「中国映画市場」も数百億単位の予算がかかった作品もちらほらあり無視できない存在となってきています。

そんな世界の2大市場の大きさと比較してしまえばこの予算でさえ遠く及ばないわけではありますが、裏を返してみれば邦画も頑張って数十億かけただけでも大衆の多くが満足できるだけの映画作品が作れるということが言えるのではないかなと思います。

まぁ海外の作品に対して邦画は・・・という否定的な意見も多いとは思いますが、私はまだまだ邦画も頑張れるんじゃないかなと信じてます。

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8.続編はいつ公開されるの?

最後に、地上波初放送がされると同時に続編の制作が正式に発表されていますが詳しい公開時期については触れられていない。

まぁ何せ新型コロナウイルス感染症の影響で撮影やロケもままならない状態ですので続編制作は決定したけど、いつ撮影できるかようになるかなんて分からないし予想もできないということでしょう。中国が舞台となる漫画ですので中国ロケもマストとなってくるでしょうからなおさら予想が付かないというのも大きいでしょう。

あくまで個人的な予想ですけど2022年ぐらいになるんじゃないかなと思ったり。