映画好きの気まぐれ日記

映画館について気分で色々書いてます。連日更新もあれば全く更新しない時期がありますのでご承知おきを。

時代は早くも脱4Dへ?4Dシアターを通常シアターに戻す映画館が登場。

映画館といえば今ではただ映画を鑑賞するのではなく「IMAX」「4D(4DX/MX4D)」「ドルビーシネマ」などといった、特殊上映システムで楽しむのもまた1つの映画鑑賞の方法でもありますね。

今回そんな4Dシアターを通常スクリーンに戻すという前代未聞の事例が出てきました。

 

客層の不一致も?「TOHOシネマズららぽーと横浜」のMX4Dが2021年8月末をもって営業終了していた。

https://mitsui-shopping-park.com/gourmet/wp-content/uploads/2016/11/yokohama.jpg

 

https://mitsui-shopping-park.com/lalaport/yokohama/shopguide/700414/image2.jpg

画像引用

1枚目:グルメガイド|ららぽーと横浜 (mitsui-shopping-park.com)

2枚目:TOHOシネマズららぽーと横浜 | ららぽーと横浜 (mitsui-shopping-park.com)

 

「TOHOシネマズららぽーと横浜」はその名前の通り三井不動産系の大型商業施設ららぽーと横浜”内の核テナントとして出店しているシネマコンプレックスです。13スクリーン約2400席と国内でもトップクラスの規模を誇る映画館です。

また2016年には12chに対応したIMAXデジタルシアター」も改装導入されており、MX4Dも同時期に改装して導入されていました。

 

 

突然HPに”スクリーン8休映”という旨でMX4Dの営業終了が明かされている。

f:id:rozettax:20210905101655p:plain

 

HP上も見出しはMX4D営業終了ではなく、あくまで「スクリーン8を休映」してますって記載の仕方なので言われないとそもそも4Dの営業終了してるとは気づかないかもしれません。TOHOシネマズのMX4D特設サイトは早くも導入劇場から「ららぽーと横浜」の文字が消えています。(以前はたしか川崎の横にあったはず)

 

f:id:rozettax:20210905102224p:plain

www.tohotheater.jp

 

 

なぜ4Dシアターが営業終了となった?

ここ数年間は通常スクリーンを4Dシアターに改装して導入するという事例がとても多かったです。ところがここにきて逆に4Dシアターを通常スクリーンに戻すという事例が出てきました。なぜ営業終了させる必要があったのか?

 

維持コストと集客のバランスが合っていなかった?

ここから先は私も業界関係者ではないのであくまで憶測の話になりますが、4Dシアターを導入するというのは当然ながら通常のスクリーンを導入するよりも導入コストがより多くかかる。(そりゃ変わらないなら全国どこでも4D採用されててもおかしくないですからね)

TOHOシネマズで採用されている”MX4D”の場合は米国・MediaMation社というメーカーが開発したシステムで、この会社の設計したシートおよびギミックの導入、さらに定期的なメンテナンスを行うことで採用されています。(4DXの場合は韓国のメーカーが開発したシステムで内容としてはMX4Dとほぼ同様)

 

4D上映は追加料金が1000~1200円なので映画館としてもかなり客単価が上がるというメリットもありますが、客入りが悪ければ当然映画館の収入もそこまで得られない一方で4Dを開発したメーカーに維持コストとして払うことになってしまって却って利益が出ない可能性も十分考えられます。

ららぽーと横浜は横浜市都筑区というベッドタウンに位置し、ファミリー層が多いというイメージも持てます。ただでさえ1回映画を鑑賞するのに1000~1900円というのに、4D上映だとさらに1000円上乗せで1人当たりの鑑賞料金は2000~2900円となります。下手すればもう1回映画が見られる値段と思うと結構手を出しにくいという人も多いでしょう。ましてや家族4人で観に行くとしたら4000円も値段が変わってきてしまいますからね。

私も映画はよく見ますが、実は4D上映は指で数えるほどしか行ったことがありません。やっぱ追加料金に充てる分を色々な作品見るのに廻したいなーという気持ちもあるんですよね。

 

4Dシアターを通常スクリーンに戻すメリットは?

上記の通り、4Dシアターを導入することは通常よりもコストが多くかかるというデメリットもありますが、それに加えて通常スクリーンに戻すメリットもあります。

 

それは「スクリーンのキャパシティが多くなる」ということです。実際に今回のスクリーンの場合は元々の4Dシアター時代が112席しかなかったものが、通常スクリーンに戻ることで211席と約2倍にキャパが増えるようです。4Dシアターは「専用シートの採用」「スクリーン前側に煙を発生させるギミックなど導入」などといった事情もあり、通常スクリーンとして営業するよりもかなり座席数が減ってしまいます。

 

また「TOHOシネマズららぽーと横浜」は全国でも有数の観客動員が多い映画館ですので、4Dシアター需要がそこまでないなら通常スクリーンに戻してキャパ増やそうっていう狙いがあるのも間違いないでしょう。

 

 

元々、最近のTOHOシネマズはMX4Dとは疎遠気味だった。

TOHOシネマズにおける”MX4D”は2015年に「ららぽーと富士見」に初採用されてから数年で全国17館まで導入されていましたが、2017年11月にオープンした「赤池」を最後にそれから一切MX4Dの新規導入がされていない

 

そのTOHOシネマズは現在何に注力しているかというと

  • IMAX
  • 「轟音シアター(サブウーファーを強化した重低音をウリとした音響)」
  • 「プレミアムシアター(TOHOシネマズ独自規格プレミアムスクリーン)」

の3本柱で新規オープン館中心に積極的に採用されています。

 

 

今後のMX4Dの行方は...

今回4Dシアターが撤退という事例も出てきましたのでTOHOシネマズにおいては動員が多いかつ4Dシアターの稼働率が高くない映画館は順次撤退という可能性も大いに考えられるでしょう。

特にファミリー層が多い郊外に採用されている場所においては結構その可能性が高いかなとも思われます。

とにかくデカい!日本国内の大きい通常の映画館スクリーンランキング

日本国内で大きいスクリーンを持つ映画館をランキング形式で紹介していきます。なおIMAXシアターはサイズを非公表なところが殆どなのでこの対象からは除外としています。

 

※正確なスクリーンサイズが公表されている映画館のみでランキング化しています。

例に挙げると、どうやらイオンシネマ越谷レイクタウンや港北ニュータウンとかは横幅20mを越える巨大スクリーンを持つらしいですが、肝心のスクリーンサイズが非公表なので今回は除外とさせてもらってます。

 

 

 

 

スクリーンサイズを公表している映画館は意外と少ない

大手シネコンチェーンだとまだ半々ぐらいですが、独立系になるとより公表している映画館は少ないイメージを持ちます。

 

 

第14位:ユナイテッド・シネマ春日部(スクリーンNo.8)

https://cdn.4travel.jp/img/thumbnails/imk/tips_pict/16/35/80/650x450_16358047.jpg?updated_at=1554074043

画像引用:ユナイテッドシネマ春日部 クチコミ・アクセス・営業時間|春日部【フォートラベル】 (4travel.jp)

 

18.8×7.9m(アスペクト比/2.38:1)

すみません、めぼしいスクリーン内画像が見つからなかったので入口の写真を。

 

 

第13位:TOHOシネマズららぽーと船橋(SCREEN4)

https://mitsui-shopping-park.com/lalaport/tokyo-bay/shopguide/__icsFiles/afieldfile/2016/07/05/TCX_20160705092126000187.jpg

画像引用:TOHOシネマズ | ららぽーとTOKYO-BAY(船橋) (mitsui-shopping-park.com)

 

18.8×10.1m(アスペクト比/1.86:1)

TOHOシネマズららぽーと船橋はこのスクリーンのほかにも、横幅17.7mのスクリーン、15.2mのスクリーンを2つを擁しており全体的に贅沢な仕様の映画館だなと思います。

ちなみにこのSCREEN4はTOHOシネマズ独自規格スクリーン「TCX」&立体音響システムDolby-Atmos(ドルビーアトモス)」が採用されたスクリーンです。ちなみに映画館におけるドルビーアトモスが国内初採用となったのがこのスクリーンです。

関東におけるビスタサイズ基準(1.85:1)で貼られたスクリーンでは最も大きいスクリーンかと思います。

 

第12位:MOVIX三好(シアター10)

https://www.atpress.ne.jp/releases/131486/img_131486_1.jpg

画像引用:鑑賞回数最上位者にはシアター貸切権が当たる!MOVIX三好 サマーキャンペーン「シネマグランプリ」|株式会社松竹マルチプレックスシアターズのプレスリリース (atpress.ne.jp)

 

18.90×7.75m(アスペクト比/2.44:1)

愛知県内におけるスクリーンとしてはかなり大きいでしょう。

 

 

第11位:USシネマ木更津(ADMIXシアター)

https://lh3.googleusercontent.com/proxy/gMppaYL1n-0U0GJ3EUNu0NUu6yJ_ThMDxOdkXKWRxLtbhlIAb_-QmSu7vpkuS5d7Bpqf8PSNnZu9fZKpoKjEv0qoa9-ov1BnmPggxy77bgH-

画像引用:木更津_ADMIX | USシネマ・千葉劇場USシネマ・千葉劇場 (cinemax.co.jp)

 

18.9×8.2m(アスペクト比/2.30:1)

Dolby-Atmos(ドルビーアトモス)採用スクリーン

 

 

第10位:MOVIX宇都宮(シアター8)

https://pbs.twimg.com/media/Dfcq25bVMAE-kAy.jpg

画像引用:@ぴろさんはTwitterを使っています 「MOVIX宇都宮 シアター8のOVER DRIVE せっかくスクリーンがでかいのに画素ズレ&ピンボケは残念。サラウンドスピーカーが丸ピカみたいに2段重ね。MOVIX劇場オリジナル規格以前のサイトなので物量勝負で場内に広げる狙いでしょうか? 広範囲に広がってる印象。重低音は床が振動するくらいの迫力あり。 https://t.co/EiTqzYkpUb」 / Twitter

 

18.98×7.95m(アスペクト比/2.39:1)

栃木県内の映画館としては恐らく一番大きいスクリーンです。

 

 

第9位:MOVIX伊勢崎(シアター7)

https://www.smt-cinema.com/site/isesaki/info/images/robi-.jpg

 

19.10×7.99m(アスペクト比/2.39:1)

すみません、シアター7の画像が見当たらなかったので売場付近の写真です。

現在のMOVIX伊勢崎は二代目で初代は同市内の「スーパーモールいせさき」内にありました。現在はそんな旧MOVIX伊勢崎から約7km離れた「スマーク伊勢崎」内にあった”プレビ劇場”という地場系のシネコンが閉館した後釜として移転開館しています。

 

 

第8位:TOHOシネマズ新宿(SCREEN9)

https://pbs.twimg.com/media/CNX5JEwUYAEOHO6.jpg

画像引用:エヴァンゲリオン公式さんはTwitterを使っています 「おはようございます。今週金曜日&土曜日にTOHOシネマズ新宿でオールナイト上映させていただく映像チェックして参りました。シアター9にて。スクリーンがでかい。大変な迫力です。ぜひご期待ください。 http://t.co/6rsSBAlDFR」 / Twitter

 

19.2×8.0m(アスペクト比/2.40:1)

多分隣のIMAXよりもスクリーンサイズは大きいです。ただIMAXシアターと隣り合っていたり下にMX4Dシアターがあるため揺れるとあまり評判が芳しくなかったり...?

TCX&ドルビーアトモス採用スクリーンです。

 

 

第7位:TOHOシネマズ日比谷(SCREEN1)

https://www.tohotheater.jp/theater/081/images/insitution_img5_02.jpg

画像引用:TOHOシネマズ 日比谷:施設紹介 || TOHOシネマズ (tohotheater.jp)

 

19.8×8.3m(アスペクト比/2.39:1)

東宝のお膝元ということもあってTOHOシネマズの旗艦劇場としてオープンした映画館。ほかにも横幅16.5mのスクリーン、15mのスクリーンがあったり比較的スクリーンの大きい箱も結構あります。

またこのスクリーンは「TOHOシネマズプレミアムシアター」という同系列におけるプレミアムブランドを採用しておりスピーカーにはコンサートホールやライブで使用されているものを映画館用に最適化されたものを採用しているのも売りの一つです。

 

 

第6位:TOHOシネマズくずはモール(SCREEN1)

https://lh3.googleusercontent.com/proxy/W8eIdORWmFAUw0OUCHDDnBToegQES-Uokn52b41urcctZ38gH_Ien5qIkozeM4-ffnUMtj5Mm3LrNEeMUFIy2LmG2qtehuwvnfi5dvjV6pOX_yDJWHScq0v5TO7W5Y4Z-I9MpsPIweR_kk-YNwAIy-460lRI6qJLQRaBH0uyk4Ei739KtLZ33eiHjsO9LA

画像引用:「おぉっ これはすごい!」と 思わず声に出してしまうほどの 巨大スクリーン&革新的シネマ音響を備えた TOHOシネマズくずはモールが いよいよ3月12日(水)よりOPEN! - NEWS | ぴあ関西版WEB (pia.co.jp)

 

20.0×8.4m(アスペクト比/2.38:1)

TCX&ドルビーアトモス採用スクリーンです。

ほかにも横幅10m以上のスクリーンが7/10なのも良いですね。

 

 

第5位:ユナイテッド・シネマ前橋(スクリーンNo.2)

https://cdn.4travel.jp/img/thumbnails/imk/tips_pict/17/52/12/650x450_17521274.jpg

画像引用:ユナイテッドシネマ前橋 クチコミ・アクセス・営業時間|前橋【フォートラベル】 (4travel.jp)

 

20.1×8.3m(アスペクト比/2.42:1)

すみません、相変わらずめぼしいスクリーン内の画像が見つからなかったので入口の写真です。群馬県内では間違いなく一番大きいスクリーンでしょう。

 

 

第4位:TOHOシネマズ六本木ヒルズ(SCREEN7)

https://www.roppongihills.com/cinema/images/index/pic_03.jpg

画像引用:TOHOシネマズ六本木ヒルズ | 六本木ヒルズ - Roppongi Hills

 

20.2×8.4m(アスペクト比/2.40:1)

TOHOシネマズ六本木ヒルズは2003年当時の東京都心部としては珍しかったシネマコンプレックスとしてオープンした先駆けのような映画館です。TCX&ドルビーアトモスを採用スクリーンとなっています。

 

 

第3位:イオンシネマ四条畷(10番スクリーン)

https://pbs.twimg.com/media/EUxESz9UEAc0CWV.jpg

画像引用:++ungoodさんはTwitterを使っています 「いや〜〜、イオンシネマ四條畷のスクリーン10はでかいわ〜〜😆 こりは幕張新都心のウルティラ級あるんですな〜〜🤔 https://t.co/AJ0DOgZ1NV」 / Twitter

 

21.4×11.5m(アスペクト比/1.86:1)

IMAXシアターを除くアメリカンビスタサイズ基準(1.85:1)で貼られているスクリーンでは国内最大でしょう。

イオンシネマには独自規格巨大スクリーン「ULTIRA」というブランドもありますが、ここのスクリーンはULTIRAスクリーンではありません。

(厳密なスクリーン面積は通常スクリーンとしては恐らく日本最大)

 

第2位:ユナイテッド・シネマ豊洲(スクリーンNo.10)

https://pbs.twimg.com/media/C1zZry9VEAArT5u.jpg

画像引用:かばらさんはTwitterを使っています 「BiSH爆音上映会のトークショーはじまった(°▽°)「これスクリーンなんですか?壁じゃないんですね!」 https://t.co/wRaYVH4OaG」 / Twitter

 

22.6×9.3m(アスペクト比/2.43:1)

「オーシャンスクリーン」という愛称もついている東京都内の通常スクリーンでは最も大きいスクリーンです。(IMAXシアター除く)

 

 

第1位:TOHOシネマズ海老名(SCREEN1)

https://kanape-sagami.com/db_img/cl_img/332/menu/888.jpg

画像引用:TOHOシネマズ海老名[海老名市]|海老名 ビナウォーク 映画館 ライブビューイング|海老名市|映画館 - 料金・サービス (kanape-sagami.com)

 

22.6×9.5m(アスペクト比/2.38:1)

非TCXスクリーンながら国内で最大級のスクリーンを持ちます。

ただしこのスクリーンはシネスコ基準(2.35:1)で貼られているのでビスタサイズで上映される作品だと実はイオンシネマ四条畷のスクリーンが一番大きく映し出されるため場合に寄ります。

 

 

番外編:日本で一番大きい映画館のスクリーンは...

https://d2u2p93rbjj5dq.cloudfront.net/assets/uploads/2019/07/q-plaza-ikebukuro2-1top.jpg

画像引用:日本最大&日本初!特別なシネマコンプレックスを有する「キュープラザ池袋」 | Sheage(シェアージュ)

 

IMAXシアターなので本来のランキングからは外れますが日本で最も大きいスクリーンは「グランドシネマサンシャイン池袋」「109シネマズ大阪エキスポシティ」IMAXレーザー/GTテクノロジーのスクリーンですね。

  • GDCS:25.8×18.9m
  • 109エキスポ:約26m×約18m

若干グランドシネマサンシャイン池袋の方が大きいかもしれませんがほぼ誤差でしょう。

 

日本国内に「IMAX®」デジタルシアターはいくつある?(2023年3月現在)

一昔前は映画好きしか知らなかった「IMAX」も鬼滅の刃エヴァといったヒット作品でも対応作品となったこともあってか、あまり映画に詳しくない知人に名前を言っても知ってると言われたり大分知名度が上がったもんです。でも未だにIMAXとはどういうもので、どこにあるのか?ということはあまり知らない人も多いでしょう。

なるべく映画に詳しくない人でも分かりやすくどこにあるのか?どのような違いがあるのか?といった点をザックリと説明・紹介していきます。

 

 

 

まずはじめに...「IMAX」とはなんぞや?

簡単に言えば

デカいスクリーン&パワフルサウンド&クリアなスクリーン

この3つで成り立っており追加料金(鑑賞料金+劇場によって異なるが500円前後)が必要となりますゆえ、電車でいうグリーン車、飛行機でいうビジネスクラスみたいなハイグレードなスクリーン(上映システム)と捉えていただければ一番理解しやすいかもしれません。

詳しい設備概要は後述へ。

 

 

日本にはいくつ「IMAX」デジタルシアターがある?

41館(2023年1月末現在)

来夏にシネマサンシャインが1館、イオンシネマが7館導入予定のため全49館となる予定です。それでも残念ながらその殆どは大都市圏に集中しているため、47都道府県のなかでも1つもない県も所々あるというところがあるのが現実です。

  • 東京(9)※今夏1館導入予定
  • 千葉(5)※今夏1館導入予定
  • 大阪(5)
  • 神奈川(4)
  • 愛知(3)
  • 埼玉(2)※今夏1館導入予定
  • 福岡(1)※今夏2館導入予定
  • 広島(2)
  • 北海道(1)
  • 宮城(1)
  • 茨城(1)
  • 新潟(0)※今夏1館導入予定
  • 静岡(1)
  • 岐阜(0)※今夏1館導入予定
  • 兵庫(1)
  • 京都(1)
  • 奈良(1)
  • 岡山(0)※今夏1館導入予定
  • 愛媛(1)
  • 鹿児島(1)
  • 沖縄(1)

 

以下、記載の見方

  • IMAXレーザー/GTテクノロジー:4Kツインレーザー/IMAX12ch
  • IMAXレーザー:4Kシングルレーザー/IMAX12ch
  • IMAX12ch:2Kデジタルプロジェクター/IMAX12ch
  • IMAX5ch:2Kデジタルプロジェクター/IMAX5ch

 

北海道

ユナイテッド・シネマ札幌【IMAXレーザー】

https://cdn.mainichi.jp/vol1/2019/11/11/20191111ddlk01200001000p/9.jpg?1

画像引用:ユナイテッド・シネマ札幌、道初上陸の最先端シアターで上映 大画面、作品と一体感 /北海道 | 毎日新聞 (mainichi.jp)

  • 所在地:北海道札幌市中央区サッポロファクトリー内)
  • 形態:サッポロIMAXシアター(1993-2010)を改修
  • 沿革:IMAX5ch(2010-2019)→IMAXレーザー(2019-)
  • Size:非公表(※IMAXシアター時代は横27m×縦20m

元々は「サッポロアイマックスシアター」として営業していたスクリーンを現在のデジタル仕様に改修したIMAXシアターであり、デジタル化に伴いスクリーンはアスペクト比が異なるため上記のサイズより一回り小さくなったようですがそれでも大きく感じますね。

 

 

宮城県

TOHOシネマズ仙台【IMAX5ch】

東北地方初にして現時点で唯一のIMAXデジタルシアターとして2016年に開業。まだ開業して約7年しか経過していないので設備更新はまだまだ先でしょうが、レーザー化に期待ですね。

 

東京都(10)

1)グランドシネマサンシャイン池袋IMAXレーザー/GTテクノロジー

https://ogre.natalie.mu/media/news/eiga/2019/0717/DSC_10004.jpg?imwidth=750&imdensity=1

画像引用:池袋グランドシネマサンシャインの内覧会開催、IMAXレーザーが映画好きを待ち受ける(写真38枚) - 映画ナタリー (natalie.mu)

東日本初の「GTテクノロジー」対応IMAXシアターとして2019年に開業。池袋まで来れる余裕があるならここで観とけばとりあえず間違いはないですw

 

 

 

2)109シネマズ二子玉川IMAXレーザー】

https://www.kotobuki-seating.co.jp/Portals/0/images/cd/sites/files/04207_109futakotamagawa_0010.jpg

画像引用:109シネマズ二子玉川 |コトブキシーティング株式会社 (kotobuki-seating.co.jp)

  • 所在地:東京都世田谷区(二子玉川ライズ内)
  • 形態:開業当初よりIMAX導入
  • 沿革:IMAX12ch(2015-2020)→IMAXレーザー(2020-)
  • Size:非公表

 

3)109シネマズ木場【IMAXレーザー】

  • 所在地:東京都江東区イトーヨーカドー木場店内)
  • 形態:通常スクリーン(2000-2011)を改装
  • 沿革:IMAX5ch(2011-2021)→IMAXレーザー(2021-)
  • Size:非公表

 

4)109シネマズグランベリーパーク【IMAXレーザー】

  • 所在地:東京都町田市(グランベリーパーク内)
  • 形態:通常スクリーン(2006-2010)を改装
  • 沿革:IMAX5ch(2010-2017)→IMAXレーザー(2019-)
  • Size:非公表

 

5)TOHOシネマズ新宿【IMAXレーザー】

  • 所在地:東京都新宿区(新宿東宝ビル内)
  • 形態:開業当初よりIMAX導入
  • 沿革:IMAX12ch(2015-2019)→IMAXレーザー(2019-)
  • Size:非公表

 

6)TOHOシネマズ日比谷【IMAXレーザー】

 

7)TOHOシネマズ立川立飛【IMAX12ch】

  • 所在地:東京都立川市ららぽーと立川立飛隣接地)
  • 形態:開業当初よりIMAX導入
  • 沿革:IMAX12ch(2020-)
  • Size:非公表

 

8)イオンシネマ シアタス調布【IMAXレーザー】(※23年夏までに導入予定)

https://asset.watch.impress.co.jp/img/avw/docs/1083/570/01.jpg

待望のシネコン「シアタス調布」を体験。都内にULTIRAとdts-X、最大級4DXや贅沢シート - AV Watch (impress.co.jp)

  • 所在地:東京都調布市(トリエ京王調布内)
  • 形態:
  • 沿革:
  • Size:非公表

23年3月現在、10番スクリーン(ULTIRA)の上映スケジュールが長らく入ってないということで、IMAXへの改装はこのULTIRAスクリーンでほぼ間違いないでしょう。まあこの改装を悲しむ地元の映画ファンも多いでしょうが、dts-Xの稼働率の悪さを鑑みると確実に単価UPに繋がるIMAXへの改装も致し方ないような気はします。

 

9)ユナイテッド・シネマとしまえんIMAXレーザー】

  • 所在地:東京都練馬区としまえん近隣、豊島園駅至近)
  • 形態:通常スクリーン(2004-2011)を改修
  • 沿革:IMAX5ch(2011-2020)→IMAXレーザー(2020-)
  • Size:非公表

 

10)T・ジョイ PRINCE品川【IMAX5ch】

  • 所在地:東京都港区
  • 形態:メルシャン品川IMAXシアター(2002-2007)を改修
  • 沿革:IMAX5ch(2016-)
  • Size:非公表

 

千葉県(6)

1)イオンシネマ市川妙典【IMAXレーザー】

  • 所在地:千葉県市川市(イオン市川妙典店内)
  • 形態:通常スクリーン(1999-2022)を改修
  • 設備:IMAXレーザー(2022-)
  • Size:非公表

 

2)イオンシネマ幕張新都心IMAXレーザー】※今夏までに導入予定

23年3月現在、IMAXへ改装するための準備を行っているスクリーンはまだなさそうです。改装の対象がULTIRAスクリーンなのか二番箱なのかは気になるところですね。(なおイオンシネマは今のところ全て最大スクリーンをIMAXとして改装導入しています)

 

3)TOHOシネマズ流山おおたかの森IMAXレーザー】

  • 所在地:千葉県流山市流山おおたかの森S.C.内)
  • 形態:通常スクリーン(2006-2020)を改修
  • 設備:IMAXレーザー(2020-)
  • Size:非公表(なお、通常スクリーン時代のおおよそのサイズは横14m)

 

4)ユナイテッド・シネマ テラスモール松戸【IMAXレーザー】

  • 所在地:千葉県松戸市(テラスモール松戸内)
  • 形態:開業当初よりIMAX導入
  • 設備:IMAXレーザー(2019-)
  • Size:非公表

 

5)成田HUMAXシネマズ【IMAX5ch】

 

6)USシネマズちはら台【IMAX5ch】

  • 所在地:千葉県市原市(ユニモちはら台内)
  • 形態:通常スクリーン(2007-2017)を改修
  • 設備:IMAX5ch(2017-)
  • Size:非公表

 

神奈川県

  1. TOHOシネマズららぽーと横浜(横浜市
  2. 109シネマズ湘南(藤沢市
  3. 109シネマズ川崎(川崎市
  4. 横浜ブルク13(横浜市

 

埼玉県

  1. イオンシネマ越谷レイクタウン越谷市)※2023年夏までに導入予定
  2. 109シネマズ菖蒲(久喜市
  3. ユナイテッド・シネマ浦和(さいたま市

 

1)イオンシネマ越谷レイクタウン

23年3月現在、IMAXへの改装準備を行っているスクリーンはまだありません。越谷の場合は特にULTIRAがあるわけでもないので、順当に一番大きい2番スクリーンが改装の対象となりそうな感じはしますね。

 

茨城県

 

 

 

東海

愛知(3)

静岡(1)

 

近畿

大阪(5)

京都(1)

兵庫(1)

  • TOHOシネマズ西宮OS(西宮市)

奈良(1)

 

中国・四国

広島(2)

愛媛(1)

 

福岡県(3)

1)ユナイテッド・シネマキャナルシティ13(福岡市)

2)イオンシネマ福岡【IMAXレーザー】※今夏までに導入予定

イオンシネマ福岡は既にTHXシアターをIMAXレーザーとして改装することを明言されています。

まあ辛辣なことを言えばTHXも今ではブランド力もIMAXと比較して薄くなっており、若い人にしてみればなんそれ!って感じですから時代の流れ的にしゃーないですね。

3)シネマサンシャイン飯塚【IMAXレーザー】※2023年7月開業予定

 

鹿児島県

鹿児島ミッテ10

  • 所在地:鹿児島県鹿児島市アミュプラザ鹿児島内)
  • 設備:IMAX5ch
  • 沿革:通常スクリーン(2004-2018)→IMAX5ch(2018-)
  • Size:非公表

 

沖縄県

ユナイテッド・シネマPARCO-CITY浦添浦添市

 

 

シネコンチェーン別、IMAX®デジタルシアター採用数

1)東急レクリエーション(109シネマズ)【全国9劇場】

https://pbs.twimg.com/profile_images/692184796559208450/Ap0fDSIb_400x400.jpg

画像引用:109シネマズ大阪エキスポシティさん (@109_osakaEC) / Twitter

 

109シネマズは2009年に国内で初めて「IMAX®デジタルシアター」を映画館で採用したパイオニアともいえるシネコンチェーンです。

109cinemas.net

 

 

2)TOHOシネマズ【全国9劇場】

https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/7/7e/Shinjuku_Toho1.jpg/1200px-Shinjuku_Toho1.jpg

画像引用:新宿東宝ビル - Wikipedia

 

TOHOシネマズは国内最大手のシネコンチェーンであり、2015年に同社初の「IMAX®デジタルシアター」が新宿に導入されました。既存劇場にも改修して順次IMAX®レーザーも導入されており、導入実績は最多タイの国内9劇場となります。

鬼滅やエヴァといった邦画アニメーション作品におけるIMAX需要もかなり高く好調なこともあり、IMAX社は日本国内100劇場まで展開していきたいという方針もあるようなので空白地帯を中心にTOHOシネマズも積極的に改装導入というのも現実的にはあり得るかと思います。

www.tohotheater.jp

 

 

3)ユナイテッド・シネマ【全国8劇場】

https://media-cdn.tripadvisor.com/media/photo-s/15/37/ce/6a/caption.jpg

画像引用:変わった映画をよくやってます。 - ユナイテツド シネマ豊洲の口コミ - トリップアドバイザー (tripadvisor.jp)

 

ユナイテッド・シネマはコンビニで知られるローソングループが運営する国内3番目のサイト数の多さを誇る大手シネコンチェーンです。2010年に系列初の「IMAX®デジタルシアター」を採用しており比較的早い時期から積極的に採用されています。

www.unitedcinemas.jp

 

 

4)シネマサンシャイン【全国5劇場】※来夏に1館導入予定

https://travel.watch.impress.co.jp/img/trw/list/1196/867/01.jpg

画像引用:日本最大IMAXシアターを擁するグランドシネマサンシャイン池袋に行ってみた。7月19日のこけら落としは新海誠監督「天気の子」 - トラベル Watch (impress.co.jp)

 

シネマサンシャイン(佐々木興業)は元々は四国や首都圏を中心に出店していましたが、現在は全国的にも出店しています。2011年に系列初の「IMAX®デジタルシアター」として導入しており現在は5劇場に採用しています。

なお2022年7月、23年7月開業予定のシネマサンシャイン飯塚にIMAXレーザーを導入することが発表されました。

www.cinemasunshine.co.jp

 

 

5)ティ・ジョイ【全国4劇場】

https://tjoy.jp/img/front/images/theater/180/img-02.jpg

画像引用:T・ジョイ PRINCE 品川 (tjoy.jp)

 

ティ・ジョイ東映系の大手シネコンチェーンです。2016年に系列初の「IMAX®デジタルシアター」を採用していますが、2021年8月現在は全てのIMAXシアターが非レーザーとなっていますので今後のレーザー化に期待がかかります。

tjoy.jp

 

6)イオンシネマ【全国3劇場】※今夏までに新たに7館導入予定!

https://www.aeonmall.com/files/mall/122/photo1.jpg

画像引用:AEON MALL | イオンモール四條畷 物件情報

 

2016年に大高に初めてIMAXを導入して早6年...。イオンシネマは「ULTIRA」という同社独自規格スクリーン推しのため誰もが正直IMAXはもう入れるつもりはないと思っていたでしょう。

そんなイオンシネマが新たにIMAXシアターを今夏に2劇場に導入しました。今後の展望にも期待したいところです。

 

2023年1月追記、さらに7館(以下、黒字の劇場)が23年夏までに導入予定と発表されました。これにより新潟、岐阜、岡山県に初のIMAXシアターが誕生となります。

そして現状では導入実績としてはTOHOシネマズ、109シネマズを抜き最多となる予定です。

未導入かつ県内にイオンシネマしかない県もまだまだありますので普及頑張って欲しい所ですね。

IMAX|イオンシネマ (aeoncinema.com)

 

 

その他系列の運営によるIMAXシアター

成田IMAX®デジタルシアター|HUMAX CINEMA WEB 株式会社ヒューマックスシネマ (humax-cinema.co.jp)

USシネマちはら台_IMAX®︎ | USシネマ・千葉劇場USシネマ・千葉劇場 (cinemax.co.jp)

福山エーガル8シネマズ IMAXデジタルシアター (furec.jp)

成田HUMAXシネマズは設計からIMAX仕様となっている本気度がうかがえるシアターとなっています。こちらも現在は非レーザーですのでレーザー化に期待がかかりますね。

福山エーガルシネマズ8は独立系のシネコンとして唯一IMAXが採用されています。

 

 

IMAXは大きく分類すると4つのタイプに分かれる

  1. IMAX®デジタルシアター(5ch)
  2. IMAX®デジタルシアター(12ch)
  3. IMAX®レーザー
  4. IMAX®レーザー/GTテクノロジー

下に行けば行くほど更にグレードが上がるスペックとなっています。詳しい設備概要は各項目を参照ください。

 

 

1)IMAX®デジタルシアター【5ch】

従来型のIMAX®デジタルシアター

https://images.keizai.biz/hiroshima_keizai/headline/1509964273_photo.jpg

画像引用:イオンモール広島府中の映画館が「IMAXデジタルシアター」 導入へ - 広島経済新聞 (keizai.biz)

 

IMAX®デジタルシアター」はIMAXのベースともいえるスペックともいえます。

109cinemas.net

 

IMAX®デジタルシアター(5ch)を採用しているシネコン一覧

シネコン開業時から導入(オープン当初からIMAX用として設計)

  • TOHOシネマズ仙台【宮城】
  • 成田HUMAXシネマズ【千葉】※専用に新築

 IMAXシアターを再活用

  • T・ジョイPRINCE品川【東京】※旧メルシャン品川IMAXシアター

 通常スクリーンを改装して導入

 

 

2)IMAX®デジタルシアター【12ch】

音響が進化したIMAXシアター

https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783364/rc/2020/08/17/d15ad90f71a4808fdd03727fe8c941156a6e3150.jpg

画像引用:「TOHOシネマズ立川立飛」が9月10日にグランドオープン。IMAXデジタルシアターやカスタムオーダーメイドスピーカー、轟音シアターを備えた9スクリーン1,605席を準備 - Stereo Sound ONLINE

 

基本的には上記の「IMAX®デジタルシアター」と変わりないですがスピーカーのチャンネル数が5chが12chに進化しています。(簡潔にいうとスクリーン内のスピーカーが5つのサウンドに振り分けて出力していたのが12つまで分けて出力するように出来るようになった)

  • イマージブ・サウンド・システム(12ch)
  • 2Kデジタルプロジェクター

 

IMAX®デジタルシアター(12ch)を採用しているシネコン一覧

シネコン開業時から導入

  • TOHOシネマズ日比谷【東京】※2022年11月4日にIMAXレーザーへ更新予定
  • TOHOシネマズ立川立飛【東京】

通常スクリーンを改修して導入

  • TOHOシネマズららぽーと横浜【神奈川】
  • TOHOシネマズなんば【大阪】

 

TOHOシネマズは2015~18年ごろにIMAXの導入ラッシュが続いておりましたので、その後に本格的に普及しだしたIMAX®レーザーではないものの、12ch対応ではあるというIMAXが多く存在します。

以前は「TOHOシネマズ新宿」「109シネマズ二子玉川もこの区分に属しておりましたが現在はいずれもIMAX®レーザー”(後述)として改修されて営業中です。

 

 

3)IMAX®レーザー

これからのIMAXシアターのスタンダード

https://av.watch.impress.co.jp/img/avw/docs/1342/582/imax-1_s.jpg

画像引用:109シネマズ木場&湘南、10月1日にIMAXレーザー導入 - AV Watch (impress.co.jp)

 

IMAX®レーザー」はプロジェクターが2Kから4K対応へ、音響が5chから12ch対応へとパワーアップしており、次世代のIMAXのスタンダードとなることとなるでしょう。新規のIMAXとして開業する映画館、従来のIMAXデジタルシアターの機器更新時期に合わせてこちらへ改修されているケースが多いです。

  • イマージブ・サウンド・システム(サラウンド12ch)
  • 4Kシングルレーザープロジェクター

109cinemas.net

 

IMAX®レーザー」を採用しているシネコン一覧(17)

シネコン開業時より採用(3)

IMAX®デジタルシアターを設備更新して「IMAX®レーザー」として導入(4)

IMAXシアターを改修して導入(1)

通常スクリーンを改修して導入(12)

 

 

4)IMAX®レーザー/GTテクノロジー

国内に2館のみ!特別なIMAXシアター

https://img1.kakaku.k-img.com/images/maga/15971/3.jpg

 

IMAX®レーザー/GTテクノロジー」はおおむね”IMAX®レーザー”と設備は同じですが、なんといってもの違いはスクリーンがバカみたいにデカいことです。高さはビル6階建て分と言われていますのでどれだけ大きいかよく分かりますね。

IMAX最大級のスクリーンサイズ(22.86m以上)に合わせ新開発されたシステム。

引用:IMAX - Wikipedia

 

  • イマージブ・サウンド・システム(サラウンド12ch)
  • 4Kツインレーザープロジェクター

ちなみに4Kレーザープロジェクターが1台から2台へと増えていますが単純にスクリーンが大きすぎるので2台で補っているという感じでしょうかね。

109cinemas.net

 

IMAX®レーザー/GTテクノロジー」を採用しているシネコン一覧

 ビル6階建て分の高さを誇る規格外のIMAXを設計している時点で当然ではありますがどちらも新築のシアターです。

 

IMAXシアターのスクリーンサイズは?

IMAXデジタルシアターはIMAX社CEOの意向もあり、原則としてスクリーンサイズは非公表とされています。このため

  • 自分の目で確かめる
  • 行ったことある人の体験を参考にする
  • 改修前のスクリーンサイズを把握する

などが大まかなスクリーンサイズを知る手段となります。

 

※2022年12月追記

久々に来たら急激に閲覧数が伸びてたので何事?と思ったのですが、恐らくアバター2公開の影響ですかね、特にこの記事投稿で生業にしているわけではありませんが、本当に毎度ありがとうございます。

ちなみにそんな「アバター:ウェイ・オブ・ウォーター」でありますが、劇場サイトの情報を見るとIMAXレーザー(4K対応)であっても、作品側(素材)の都合で2K上映となっているIMAX上映も多いようです。

あくまで4Kに対応しているIMAXシアターであっても、素材自体が4Kに対応していなければ当然2K上映ですので、改めてそこはご承知いただけると良いかと思います。

 

 

※2023年1月追記

イオンシネマが新たに7館(上記)にIMAXレーザーを導入することが発表されました。

これで国内チェーンとしては最多の10館に導入されることとなります。

https://www.aeoncinema.com/company/press/23/01/0119.pdf

 

ようやくTOHOシネマズ等でもディズニー配給作品が上映される?根本的な拗れていた事情を改めて振り返る。

実写版ムーランの一件から最近は全くディズニー配給作品をかけていなかった「TOHOシネマズ」松竹マルチプレックスシアターズ(SMT/MOVIXやピカデリー)」ティ・ジョイの大手シネコンチェーン3社ですが、8月13日(金)公開予定の『フリー・ガイ」から久々に上映が再開される模様です。

https://eiga.k-img.com/images/movie/91247/photo/9f8762a73ec4f241.jpg?1605141609

 

 

そもそも「TOHOシネマズ」筆頭大手3社はなぜディズニー作品をしばらく上映していなかったの?

https://eiga.k-img.com/images/movie/91942/photo/e5699c66648c9223.jpg?1585019370

eiga.com

 

詳しい事情は上記のリンクサイトに細かく書かれていますのでそちらを参照ください。まあ簡単にディズニーとTOHOシネマズ等の関係が微妙になった理由を簡潔に述べていくとこんな感じです。

 

  1. 新型コロナの影響で「ムーラン(実写)」の公開日が数回にわたって延期が繰り返される、この間も映画館側は劇場公開してくれると信じてムーランの宣伝を行っていた
  2. しかしながらコロナ収束の兆しがないためディズニーは劇場公開を断念して自社の配信コンテンツ「Disney+」での独占配信とした。映画館側にしてみれば結果的にディズニープラスの配信コンテンツの宣伝に利用されてしまった。
  3. 劇場公開断念はムーラン実写だけにとどまらず「ソウルフル・ワールド」に関してもDisney+での独占配信に決定。
  4. 全興連(日本の映画館の組合みたいなもの)が「ムーラン」「ソウルフル・ワールド」のような方式をこれ以上取るようであれば上映しないという趣旨をディズニーに伝達(ただしシネコン側がディズニー作品を上映するか否かは自由で強制ではない)
  5. この結果、同時配信という措置を取っているディズニー作品を引き続き上映する「イオンシネマ」など、全興連の趣旨に則って上映しない「TOHOシネマズ」などという形でシネコンチェーンの判断が分かれている。

 

ってなわけでこの騒動後もディズニー配給作品は「ラーヤと龍の王国」「クルエラ」「ブラック・ウィドウ」「ジャングル・クルーズ」と公開されますが、大手シネコンチェーンの判断で上映するか否かの対応がハッキリ分かれています。

 

 

ところがここにきて8月からディズニー配給作品を「TOHOシネマズ」はじめとした3社でも上映が再開されそうな兆しが見えてきました。

 

 

「フリー・ガイ」は同時配信ではないことが上映再開への1つの要因か?

eiga.com

 

8月公開予定の「フリー・ガイ」、9月公開予定の「シャン・チー/テン・リングスの伝説」に関しては米ディズニーが同時配信ではなく45日間(約1か月半)劇場独占上映となるという方式をとることが発表されました。

「ラーヤと龍の王国」が完全に同時配信「クルエラ」~「ジャングル・クルーズ」が配信日の前日から劇場公開という一休さんのトンチみたいな方針をとっていた状況を考えると、配信に比べて劇場での独占期間も大分増えたことが分かります。

そしてそもそもの話ではありますが同時配信ではなかったFOXサーチライト系の作品(ディズニー配給作品)であるノマドランド』は実はTOHOシネマズなどでも3月に普通に上映されていますので、やはりディズニー作品が全面的にアウトというよりは同時配信というのが全興連の趣旨的に引っかかるというのが分かります。

 

こんなこともあってか長らくディズニー作品を上映していなかった「TOHOシネマズ」「SMT」「ティ・ジョイ」でも『フリー・ガイ』『シャン・チー...』が公開予定作品としてラインナップに加入されています。

ただしディズニーの気が変わってまた同時配信(または配信日の前日公開)なんて措置を取れば、全興連の趣旨に則って再びTOHOシネマズ筆頭3社での公開はまたスルーとなることが予想されるでしょう。

鬼滅もエヴァも上映していない孤高のシネコン「なんばパークスシネマ」

歴代興行収入を塗り替えた『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』、現在大ヒット公開中の『シン・エヴァンゲリオン劇場版』

どちらも大規模で公開しており、特に前者に関しては普段大作を取り扱っていないような「ミニシアター」や地方にポツンとある田舎の「単館系の映画館」でも上映しており未だかつてない公開規模である。

公開規模は鬼滅>エヴァのため、エヴァを公開していないシネコンはいくつかあっても鬼滅を上映していないシネコンはほぼない。

 

・・・しかしながらこのどちらも上映していないシネコンがある。それが大阪はミナミ・難波に構えるシネコンなんばパークスシネマ(以下、パークス)」なのである。

 

 

そもそも「なんばパークスシネマ」ではなぜ上映していないのか?

映画館にとってみればどちらもヒットは確実で「上映したくない」と断る映画館はまずないであろう。しかしながらなぜパークスでは上映していないのだろうか?それは大阪市内に構えるシネコンが抱える大人の事情」があるからである。

 

なんばパークスシネマ」は松竹と東映シネコンチェーンが手掛ける映画館

この映画館は少し特殊であり、普通のTOHOシネマズやイオンシネマとは異なり「共同経営劇場」というか関与する資本が複数あるという事情を持ちます。厳密にいうとパークスは松竹系でMOVIXピカデリーのブランドで知られる松竹マルチプレックスシアターズ(SMT)」東映系のティ・ジョイ(TJOY)」が共同経営する劇場で運営はSMTが行っています。

 

大阪市内には今でも面倒な配給事情を抱える

大阪市内で映画館を見る人であれば「なんで梅田ブルク7やパークスでコナンやってないんだ?」「なんでTOHOシネマズで○○やらないんだ?」といった疑問を感じる人も多いのではないだろうか?

簡潔にいうと大阪市内は運営シネコンで上映できる作品もほぼ決定しており、実質「関与している資本系の配給作品しか上映できない」というルールみたいなものがある。

 

梅田エリアにはシネコンが3館

 

東宝」「松竹」「東映」系シネコンチェーンが各々運営する映画館が勢ぞろいしています。しかし残念ながら洋画大作を除いて、基本的に3館全てで上映される邦画はほぼほぼ皆無といっても過言ではないでしょう。

実例を挙げていくと東宝配給作品は資本が関与する「TOHOシネマズ梅田」大阪ステーションシティシネマ(一部作品のみ)」での上映が原則であり、東宝系の資本が関与しない「梅田ブルク7」で上映されることはまず特例を除き一切ない。

逆に松竹や東映配給作品は資本が関与する大阪ステーションシティシネマ「梅田ブルク7」では上映されますが、資本が全く関与しない「TOHOシネマズ梅田」では一切上映されていない(はず・・・)

 

そうなるとこれら3つの系列が関与する大阪ステーションシティシネマ(以下、ステシネ)」最強なのでは?と思うかもしれないですがそれが意外とそうでもない。というのも鬼滅の刃公開当初はこのステシネでは上映されていなかったのである。

ここからは関係者ではないのであくまで予想ですが「鬼滅の刃」の配給は東宝アニプレックス東宝が関与する以上TOHOシネマズで上映するのはもちろんですが、もう片方の配給がアニプレックスであり、主としてアニプレ配給作品を主として上映している「梅田ブルク7」が公開劇場として選定されたものと思われます。

※ちなみに予想以上のヒットを受けてか、10月16日の本公開から遅れること半月~1か月後にステシネでも鬼滅が公開されています。(一応東宝の資本が関与しているため可能となったレアケースでしょう。この結果梅田エリアの全シネコンで鬼滅が上映されることに。)

 

なんばエリアのシネコンは2館

なんばも梅田同様の感じで東宝配給作品はTOHOのみ、松竹・東映配給作品はパークスのみでの上映と完全に棲み分けられています。

 

 

「鬼滅」はともかく、「エヴァ」は東映が関与してるのになぜ?

鬼滅は配給が東宝アニプレックスとパークスの資本に全く関与しない会社が担っているので縛りで上映できないのも仕方ない。さらにいえばアニプレも映画館自体は系列として保有はしていないがどちらかといえば難波エリアではTOHOシネマズが普段からアニプレ作品を上映するのでパークスで上映しないのは致し方ないことでしょう。

しかし、エヴァに関しては「東宝東映「カラー」が配給として参加しているかつ新劇場版Qまでパークスで上映していたので私もてっきりシンエヴァは上映するもんだと思っていました。しかしながら蓋を開けてみればTOHOシネマズでの上映、パークスでの上映はなしであった。

 

あくまでSMT運営であるということが大きいか。

前述のとおりパークスは東映系の資本が関わっているとはいえ、運営自体は松竹系の松竹マルチプレックスシアターズ(SMT)」が行っています。梅田に構えるステシネも東宝東映系の資本が各々関与していますがあくまでSMTが運営しているからか唯一エヴァが上映されていません。

これがもし仮に「東映」ではなく「松竹」が配給に参加していればパークスでも意外と上映された可能性はあったかもしれません。ただし配給の序列としては三社の中でも東宝が一番上にいそうなのでどのみちTOHOでしか上映しなかった可能性も高そうですが。

 

(おまけ)エヴァンゲリオン劇場版の配給会社の推移

旧劇場版

新劇場版

 

さいごに

https://eiga.k-img.com/images/movie/57683/photo/f926089d0064d2ab.jpg?1614343784

 

『シン・エヴァンゲリオン劇場版』東宝東映「カラー」三社共同配給という前代未聞の体制をとっています。共同配給というのは二社共同ぐらいは結構あってそこまで実は珍しくもないのですが三社共同というのもかなり異例であり、さらに東宝東映が共同配給で肩を並べるということはおそらく初の事例であり、知る人ぞ知るかなり衝撃が走るニュースともいえるでしょう。

総監督である庵野さんが映画が始まる際の東宝のピカーンと光るロゴ、東映の波漂うロゴのシーンを一緒に並べるというのが長年の夢だったようですね。一般の人には細かすぎて分かりにくいかもしれませんがそういう背景を知ってると少し感慨深いかもしれません。

いくら庵野監督の希望とはいえ東宝東映が容易にタッグを組むとも思えませんし、前者では「シン・ゴジラ」での実績、後者ではこれまでのエヴァでの実績を信頼されたうえでの夢の実現かなと思います。

 

https://i.ytimg.com/vi/KC_SW12wiAY/maxresdefault.jpg

https://pbs.twimg.com/media/DN4CIjlVoAAVfKd.jpg

https://www.khara.co.jp/wp-content/themes/khara3/images/history02.jpg

 

天下の「ディズニーアニメ」なのに?主要大手シネコンで一切上映されないワケ。

今月5日より公開された映画「ラーヤと龍の王国」が現在上映中だ。この作品はディズニーが手掛けるアニメーション作品です。

従来の映画とは異なり劇場公開される一方で「Disney+(ディズニープラス)」でも同時配信されるという異例の措置が取られています。

https://eiga.k-img.com/images/movie/91945/photo/99373037c9f18b2f.jpg?1613462987

 

 

劇場公開は良いけど・・・、人によっては近くでやってるところがない?

この作品は全国241館(Filmarksより)で上映されており、ほぼ全てのシネコンで上映されている映画ドラえもん等が380館弱で上映していることを考えるとかなり大規模とも言い難いですが小規模でもないでしょう。上映劇場は以下のサイトの通り。

www.disney.co.jp

 

しかし上記のサイトを参照してもらえれば分かると思いますが何か違和感を感じませんか?

実は大手シネコンチェーン「TOHOシネマズ(東宝系)」「MOVIX(松竹マルチプレックスシアターズ)」「ティ・ジョイ東映系)」「109シネマズ(東急系)」系列での上映が一切ないのです。

その一方でその他主要シネコンチェーンだとイオンシネマ」「ユナイテッド・シネマ」「シネマサンシャイン」「コロナワールドでは逆に全館で上映されているため、会社によって方針がかなりクッキリ分かれていると言えるでしょう。

 

都市部ではミニシアターと呼ばれる映画館で上映されるという異例のケースも?

奇しくも一切上映していないシネコンチェーンに限って都心部にも比較的出店している系列が多いためエリアによっては意外な映画館でディズニー作品を流すという事例も起こっている。

代表例としては新宿エリアでは本来ミニシアター系作品を取り扱う「シネマカリテ」のみで上映している。というのもこのエリアのシネコン「TOHOシネマズ」「新宿ピカデリー(SMT)」「新宿バルト9(TJOY)」が上映していないためである。

他にも渋谷では同様にミニシアター系中心で取り扱う「シネクイント」で上映していたり、そもそも23区東部のシネコンはほぼ全滅であったりとかなり不思議なことになっています。

 

なぜ「TOHOシネマズ」筆頭に系列によって上映が一切されないのか?

これにはディズニー系の配信サービス「Disney+(ディズニープラス)」の存在が大きく関係してきます。

 

このコロナ禍もあってディズニーは「配信」中心に展開中

ディズニーは言うまでもなくワールドワイドな企業です。日本では現在も多少の不自由があるとはいえ映画館も今では普通に営業していますが、世界最大の映画市場であるアメリカをはじめ世界的には現在も都市部を中心に映画館が多数閉鎖されている国もあります。

そんな映画業界復活の兆しが見えないアメリカ等の映画市場を鑑みて、ディズニーは劇場公開を取りやめて独自の配信サービス「Disney+」での配信公開へと舵を切り始めています。そしてそのサービスが米国中心に世界的にも成功しています。

 

 

「ムーラン」「ソウルフル・ワールド」での一件が決定打?

配信と同時で劇場公開するなら普通に映画館でも公開すればいいじゃない?と思う人もいるでしょうが、ディズニーは過去にも各シネコンチェーンに対して結構エグい塩対応をしていたりと本格的な関係悪化になりかねないような前科がある。

 

「ムーラン」は散々映画館で宣伝させた挙句、最終的に劇場公開スルーに。

「ムーラン(実写版)」は元々2020年4月17日に公開すると公表されていましたがコロナの影響もあって同年5月22日→9月4日公開と徐々に延期していき、最終的には劇場公開はせず「Disney+」での配信にするということになりました。

1回目の緊急事態宣言もあって約2か月間休業していたとはいえ、1年間弱にわたって映画館でムーランの宣伝をしたにもかかわらず最終的には上映すらさせてもらえなかったとなればシネコンとしてもいろいろ言いたい部分はあるでしょう。悪く言えば完全に利用されたわけですからね・・・。

 

「ソウルフル・ワールド」も同様に最終的には配信スルーに・・・。

この作品もムーラン同様に元々は2020年12月11日に劇場公開される予定だった作品です。こちらも配信スルーされるという決定がされるまでは映画館で結構宣伝していたように感じましたので、またディズニーに利用されてしまったという感じも否定できないでしょう。

 

ついに「ラーヤ」で大手シネコンからボイコットされた・・・?

長きにわたって宣伝したにもかかわらず、最終的には劇場公開せずに配信スルーされるというある種「裏切り」ともいえる行為をディズニーから2回された各社シネコン

今回の「ラーヤと龍の王国」では配信と同時に劇場公開するという措置となりましたが、そんな今までの前科もあってか「TOHOシネマズ」筆頭に大手シネコンチェーンが各社降りている。公開直後の客入りは国内最大手のTOHOやSMTが降りた影響は結構大きかったのかディズニー作品にしてはあまり芳しくないように感じます。

まぁ言い方は悪いですが”自業自得”と言っても仕方はない部分はあるでしょう(ディズニーは何とも思ってないかもしれませんが・・・)

 

※2021年7月追記

突然閲覧数が伸びてたので今更ではありますが補足情報です。

ディズニーが勧めている同時配信については全興連(日本の映画館組合みたいなもん)「今まで通り劇場公開しないのであれば上映しない」という旨をディズニーに伝達しています。ただし映画館側は絶対従わないといけないわけではないので、TOHOシネマズ等のように同時配信する作品については上映しないと決めたシネコンチェーン、イオンシネマのように上映を決断しているシネコンチェーンもあるという感じです。(その割に全興連会長・佐々木氏が社長を務める”シネマサンシャイン”は普通にディズニー作品上映していたりするんだが...)

すなわちディズニーが同時配信すらやらなければTOHOシネマズ等でも再びディズニー作品をやる日も近いのではないかと思います。

ディズニーと映画館事情は以下の記事がほぼ書いてくださっているので詳しく知りたい方は参照ください。

eiga.com

 

今後のディズニー作品の行方は・・・

とはいえディズニー公開作品がもう一切劇場公開されないわけでもなく、直近だと「ブラック・ウィドウ(4月29日公開)」があります。こちらに関してはラーヤの上映は見送ったTOHOシネマズ、SMT、TJOYでも一応上映予定として掲載されていますが、今後のディズニーの方針次第ではまたしても劇場公開を本当にするかは正直怪しいかなとも感じます。

そして今回のラーヤの成績を受けてディズニーは日本国内での劇場公開を存続していくのか、はたまた配信への移行加速していきシネコンと決別していく方針を取るのか、どちらに舵を切っていくのかは気になるところではあります。

「ゴジラVSコング」元々日本が世界最速公開だった?!まさかの”世界最遅公開”となってしまったワケ。

ゴジラVSコング』ワーナー・ブラザースアメリカ)東宝(日本)が提携して制作している「モンスターバース」シリーズ第4弾として製作された作品です。

長らく新型コロナウイルス感染拡大の影響で公開日が引き延ばし状態になっていましたが、北米での公開日決定に伴い日本国内でも2021年5月14日(金)公開に決定しました。

しかしながら実は日本国内での公開日は「世界最遅公開」なのであります。なぜこうなってしまったのか?

https://eiga.k-img.com/images/movie/90251/photo/f7ddf96cb0ec589b/640.jpg?1612699830

 

 

元々は日本が「世界最速公開」となる予定だった・・・?

北米はじめ世界各国では2021年3月26日(金)に劇場公開されることとなりました。

これに対して日本は2021年5月14日(金)と世界各国から約1.5~2か月遅れとなってしまっています。これには日本だけ配給事情が異なることも影響しています。

 

世界各国では「WB」、日本のみ「東宝」が配給を担当する

日本を除く海外各国はワーナー・ブラザース(以下、WB)」が配給を担当しますが、日本のみゴジラ”の生みの親でありこの作品の製作にも関与する東宝が配給を担当します。

 

元々北米では2021年5月21日(金)に公開する予定だった

さらに話を辿れば元々2020年3月13日(金)に公開する予定でした。しかしながら皆ご存知の通り新型コロナウイルスの感染拡大で、20年5月22日同年5月29日同年11月20日2021年5月21日(金)と延々と公開日を引き延ばしになったワケであります。

この時点で東宝2021年5月14日公開と公表していたわけではないので真相は不明ですが、この点から世界より1週早い「世界最速公開」を狙っていたのではないか?と考えることができます。

 

北米での「HBO Max」同時配信を条件に公開日が前倒し!

しかしながらWBは劇場公開と共にアメリカ筆頭に展開されている配信サービス『HBO Max』(日本国内は未採用)での同時配信という前提もあってか、WBが配給を行わない日本を除く世界各国では2021年3月26日(金)公開と当初より2か月近く前倒しとなっています。

もし前述の通り世界では5月21日公開予定の時点で、日本では「世界より1週早い5月14日公開」として決定していたのならこの公開日前倒しは日本国内の配給を担う東宝としてはかなり想定外だったのではないか?と考えることもできます。

 

日本(東宝)はWBの公開日前倒しに対応できなかったのか?

世界的に公開日前倒しなら、日本国内の配給を担う東宝「公開日前倒し出来なかったのか?」という疑問は出てくるでしょう。しかしながら東宝の直近のラインナップをみてみると結構スケジュールが過密に詰まっており、世界各国同様に前倒しすることは興行的な面も考慮すると不可能であったと考えられます。

 

(※)は東宝映像事業部【東宝系】による配給

公開作品 - 映画・映像|東宝オフィシャルサイト (toho.co.jp) 

 

基本的に同日に同配給作品を2作品同時に公開するというのはよっぽど客層が異なり食い合わないというケースでもない限りあまり行われない。(ただし直近だと昨年12月25日に「劇場版ポケットモンスターココ」と「映画えんとつ町のプペル」が東宝配給として2作品同日公開されている)

そして大前提に既に公開日が決定している作品をどかして前倒しにするのはタブーというか不可能でしょうからやはり現状の公開日で公開するしかなかったかと思われます。ましてや仮に4月公開としたとしても大ヒット本命である名探偵コナン等と限られた上映回数や座席の取り合いになるようだと得策ではないでしょうしね。

そしてポジティブにとらえれば5月公開となれば大分気候は暖かくなっており、コロナも落ち着いていることが考えられるので客足が徐々に戻っている可能性も大いにあるのでヒットする可能性も十分に考えられます。

 

総括

というわけで恐らく「世界最速公開を目論んでいたのに思わぬ形で日本だけ公開が遅れてしまった?」わけですが、現状ハリウッド大作としてとりあえず公開日も決定した数少ない作品の1つであることには間違いありません。3か月先とまだまだ長いですが楽しみに待ちましょう。